田んぼの記録 2020・R2/餅武
餅武では2018年〜、兵庫県丹波市ふえのみち農園さんに餅米の栽培をお願いしております。品種は丹波で育てられてきた餅米「満月」。コシがありながらも喉越しのキレの良さもあり、もちろんお餅にして食べても絶品!贅沢にあられに使わせてもらっております。
収穫した餅米は餅武のメイン餅米として1年間大切に調理させて頂いております。また、ふえのみち農園さんオリジナルあられ「ふえのみちのあられ 足立醸造濃口醤油&塩(ふえのみち農園産 黒豆生地)」も作らせてもらってます!
京都市内では烏丸御池 新風館1Fの本と野菜OyOyさんで購入頂けます!
ふえのみち農園さんへは、栽培管理のお手伝いとして毎年3月〜10月頃まで、月に数回通わしてもらってます。Instagramなどに投稿もしてきましたが、今年はまとめてこちらに綴っていきたいと思っています。
2020/3/26 耕うん・追肥(有機肥料)
今年から田んぼの場所が変わり、1反程の場所になりました。
2020/5/1 草刈り
毎年、ふえのみち農園さんに種から育てて下さってます。
2020/5/8 田んぼ水張り
こちらはふえのみち農園さんに送って頂いた写真。
2020/5/15 田植え
近隣の方8名で、全て手植えで完了!
2020/5/21 除草1回目
竹箒×2人で何となくしてみる。この後、草刈も。
2020/5/26 除草2回目
竹箒×3人で3時間。草が生えてきていた。
2020/6/3 除草3回目
竹箒から草削り棒にチェンジ!稲を傷つけないよう慎重に、草をガリガリ。
2020/6/16 除草4回目
過去3回の除草でだいたいは草は生えていなかったのですが、田んぼの半分ほどにビヨーンと長い草が水面から出ていたので、手で取っていきました。
右左で全体的に黄緑色になっているのは、浮草です。光を遮断するので水面下の草の生育が遅くなり抑草効果がある反面、水温が上昇しにくいので、稲自体の生育も遅くなるそう。今年は除草のため田んぼに入る回数も多く、稲の根っこにも刺激を与え気味で、昨年よりも分けつ(茎が太くなり枝分かれすること。田植え時は2,3本→収穫時は25本前後を目指します。)のスピードが遅い。ただ梅雨にしては晴れることも多く、この1,2週間の生長を見守ります!
2020/06/26 草刈り
田んぼ内の除草は一段落。所々、草は生えてますが、これ以上田んぼに入ると稲自体を傷つけてしまいかねないので、中干し(一旦、田んぼの水を抜き、根っこに酸素を行き渡らせる)するまでは静観。本日は田んぼ周りの畦の草刈りを行いました。追肥(有機肥料の追加)もしてもらってました。
2020/07/29 草刈り
中干しは7月中旬に3日程ふえのみち農園さんにして頂きました。今回も周りの畦の草刈り!1ヶ月前と比べるとよく伸びているのが分かりますね!
2020/10/1 稲刈り・脱穀・乾燥
丸っと8月9月があいてしまいましたが、2ヶ月間ふえのみち農園さんにしっかりと育てて頂き、無事に稲刈りの日になりました。
金色の絨毯、田植えの写真と見比べるとびっくりする程、元気に育ってくれました!
早速、稲刈りを進めていきます!まずは機械が入れない四隅を手で刈っていきます。
( ↓ 稲刈りをしている風な写真も撮って頂きました。笑)
四隅が刈れたら、外側から機械で刈っていきます!ここは餅武は見守るしかありません!
最初の2周は藁を裁断せず。村で使うようの稲藁を作っているところです!ここは僕たちの頑張りどころ!
村のおっちゃん達にも最後まで見守って頂きました。
全ての稲刈りが終了!早速乾燥機へ向かいます!
乾燥機へ全て入れれば本日は終了!一晩かけて乾燥させていきます。
2020/10/2 籾摺り
翌日、いよいよ籾摺りです。
この状態はまだ、籾!
30kg玄米が溜まったら自動で教えてくれます。
籾殻は風で飛ばされ外へ。
そして、玄米となった今年の餅米満月は、、、こちら!
今年はちょっと収量が少なかった・・・泣
昨年の2反弱あった田んぼから、今年は1反弱の田んぼに場所が変わっているのもあるのですが、予想よりも少なく、今年の餅米満月で作る餅武あられは貴重です!!
収量が少なかった理由として、除草期間に稲の生長が進まず分けつが少なかった=稲の本数が少なかったこと。虫や病気が今年は地域(全国的なようですね・・・)で多かったこと。などが考えられるそう。近くでは夏の高温障害で不稔障害という、実らずにスカスカの状態になってしまった田んぼもあったそうです。昨年は良かっただけに、残念。。ですが、頑張って実ってくれた餅米満月と、最後まで見守って下さった ふえのみち農園さんには本当に感謝です。改めて、ありがとう。
風土の結晶
というわけで、ひとまず2020年の生長記録は今回で更新終了です:)
まだまだ今年で3年目ですが、田植えの時は小さくて田んぼの水に流されるんじゃないかと思うくらい小さいのに、しっかりと根を張りグングンと育っているのを毎年見ていると、あられにも稲・お米の力強さを閉じ込めることができないかなと思うようになりました。美味しい、小腹が満たされる、そして元気になる。そんな誰かの踏ん張る力になるお菓子を作っていきたいです。
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