見出し画像

きせつ

今朝目が覚めて、横たえていた身体を起こし、感じる異変。

・・・なんか寒くない??

昨日までこんなに寒くなかったよね・・・!?なんならクーラー入れてたりしたよね・・・!?

わーお

季節って綺麗なグラデーションで変化していくんじゃなくて、急にガクンと寒くなったり、急にガツンと暑くなったりするものなんだな。
もう何度も季節の変わり目を経験しているけれども、いまだに慣れない。慣れる日もきっとこない。笑

でも。

毎年時期に違いはあれど、ちゃんと暑くなってちゃんと寒くなって。
春から夏へ、夏から秋へ、秋から冬へ、冬から春へ、ちゃんとバトンは渡されて行って。
それって当たり前のことみたいだけど、実はすごいことなんじゃないかなって、足りない頭で思ってみたりもする。季節がどうして移り変わるのか、その理由もきっといつか習ったんだけど。それでも、分かっていても人間はその仕組みを作り出せはしないのだから、自然ってすごいなあとぼんやり思う。

そういえばずいぶん前、歌の発表会にて絵本『フレデリック』(レオ・レオニ作、谷川俊太郎訳、好学社、1969年)の1シーン、フレデリックが紡ぐ言葉に林光さんが音楽をつけた歌を歌ったことがある。

”だれがこおりをとかすの?”ではじまるそのフレデリックの言葉たちは、季節をうたった素敵な詩だった。

確か小学校の低学年だったはずだから、自分が一体どんな声でどんな風に歌ったのかはもう思い出せない。だけどこの曲を頭に思い浮かべたとき、素敵な言葉たちを素敵なメロディにのせて歌ったあのなんとも言えない素敵な気持ちーーー今の自分が言葉で表すならば豊かな気持ちと、フレデリックが言う”きせつがよっつでよかったね”の言葉を本当にそうだなあと思いながら歌っていた感覚を思い出す。
本当に素敵な出会いだった。今でも大好きな曲。

音楽はいつだってそばにいて、思い出すように口ずさめば私の周りを踊り出す。跳ねて、飛んで、流れて、回って。音楽がある世界に生まれてきて本当によかったと、心から思う。

今までもこれからもきっとずっと、命果てても、いやその後も。
私は音楽とともに生きていくんだろうな。

ああ、今最高に、豊かな気持ちだ。

えりぴ

サポート頂けたら小躍りして喜びます。ひとしきり踊ったら活動費として大切に使わせていただきます。