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お家入院してみた

突然ではあるが「おうち入院」をご存知だろうか?
筆者はうつ病を経験するまで知らなかった言葉だ。
下園壮太さんの著書『自衛隊メンタル教官が教える 心をリセットする技術』の中で語られている
「心をリセットする方法」のひとつとして使われている言葉のようだ。

今回、実際に試してみた筆者の体験を話そうと思う。

休むことを納得する

仕事をしていて休みが取れないと感じている時、
なぜ休みが取れないのか考えてみる。

筆者の場合は
 ・まだこれくらいの疲れはみんなも感じているだろうと思う
 ・土日に休めるから今は耐えようと思う
 ・立て続けに入っている会議を休めないと思う
等々上げればキリはないが、
休めない理由を考えてしまっていることに気がついた。

いかんせん、組織で働くと自分だけ休むという状況が出てきてしまう。それが怖かった

一方で休まれる側になった時、他の人は自分のことで精一杯のため休まれたところで、休まれた瞬間だけそれを意識するが日常が大きく変わることはない。

社会人になって一番難しいのは「休む」という行為を
しっかり自分で納得すること
なのではないかと思う。

仮に勢いで休めたとしてもメール等の連絡を
傍で気にしていては意味がない。

まず、お家入院を決意する前に
筆者は自分が休むことを納得する練習をした。

【練習の過程】
例えば、起きた時に頭痛があったとする。
①頭が痛くてパフォーマンスが出ないことは仕事をする上で大きな障壁になるな、と想像する
ここで3時間でも休息を取れば戻るのであれば
②「我慢する」のではなく、しっかり「休息をとって回復する」ことの方が重要であると理解する
③自分にとって今休むことが最善であることを納得する

とてもシンプルだが、②でやっぱり…いくか〜となり易いので
③に進む意識を持つ練習が大事だと思う。

「今日はお家入院をする」という休息方法

「休むことを納得する」ことが自分ででき、休みが取れたので
早速お家入院をしてみよう。
ということで、自己流お家入院のご紹介。

筆者の場合は、まず第一に必要な連絡を社内に入れて
もう返信が必要ない状況を作り出す。
その後すぐに通信機器と距離を置く。
なるべく目につかず、自分で取りに行く動機があまり湧かない場所へ移動する。

次に、部屋の温度管理をする。
なぜか?
筆者は、実際に入院したことがある。
その際に、よく寝れる病室は湿度温度管理が徹底されていることに気がついた。
そのためお家入院の際も、寝やすい環境を整えている。

さらに、起きた時に
「わぁ〜だらだらするために休んじゃった…」と感じて気持ちが落ち込まないように、「今はお家入院中だ」と感じられるものを置くようにしている。
筆者の場合、服用はしなくとも薬とポカリを枕元に置くようにする。
これで、自分が不調ゆえに今こうして休んでいるということを視覚的に理解できるようにする。

基本的に上記3点を揃えると、自分が納得して休むことができる。

お家入院を経て

もう何度もお家入院をしているが、
すごくコスパがいい回復方法だと思う。
生理や、二日酔いなどみんな経験するけど我慢していると思われている不調でも、どんどん取り入れてみてほしい。

先程紹介したお家入院はあくまでも、筆者なりのやり方だが
下園壮太さんのコラムの中にこんな一言があった。

「今日は一日、生産性のあることは何もしないでぼーっとした!」。そんなふうに言えるのが、本当の「お休み」なのです。

どんな方法でも、本当のお休みが重要なのであって
プロセスは様々あっても良さそうだ。

自分なりのスタイルで、納得した休暇を是非体験してみてほしい。

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