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超繊細なわたしが海外移住するということ(前編)

こんにちは、Mochiです。自己紹介でも申し上げたとおり、私は現在ヨーロッパ某国に住んでおります。少し長くなりそうですので、前編は「わたしの性格とHSPについて」、後編は「実際に海外移住してみた結果」という形で書いていきたいと思います。(*HSPに興味がない方は、どうぞ後編からご覧ください。)

子どものころの記憶

子どものころ、私はとにかく体が弱く、小児喘息、アトピー性皮膚炎に加え、よく熱を出したり、風邪をひいたりするような子どもでした。母や叔母と買い物に行っては疲れて帰ってきたり、お友達と遊んでいる最中でも眠くなってしまうなど、周囲からはとにかく「体の弱い子」という認識であったように思います。

内面はといえば、お絵かきやピアノ、父が海外と関係のある仕事をしていたこともあって「外国へのあこがれ」は人一倍強かったのかもしれません。と、書いてしまうと普通の幼少期のように思えますが、自身は既に、「私、もしかして他の子とちょっと違うのでは?」という疑問がありました。

学生のころの記憶

中学生になった頃から、私の個性はあまり周りに理解されないようになります。中学生というのは、いわゆる「空気を読み始める年齢」です。私の発言はだんだんと「空気読めない人」の枠で扱われ始め、自身でもそれを察して、あまり人前で発言しないようになりました。それでも私のことを「きちんと」理解してくれている友人たちが周りにいたことが、唯一の救いでした。

中学2年生の時事件は起きます。1個上のサッカー部の先輩に一目ぼれして、どうしようもなく好きになってしまいました。知り合いの先輩を通じてコンタクトをとってもらったり、下駄箱に手紙を入れたり、バレンタインにチョコを渡したり…。今考えると本当に恐ろしいのですが。

(当時の私は目立たなくて大人しいキャラクターで、一方先輩は学内でもキラキラの目立つグループにいて、とても手の届くような人ではなかったからです。)

でもあの時、先輩がチョコをもらって本気で照れていて、その後も長きにわたって連絡をくれました。今考えると彼もまた、私のことを真正面から見てくれていた人の一人だったのだと思います。

割愛しますが、ほかにも類似の出来事がいくつかありました。「おとなしいはず」の私は、周りから見て奇行ともとれるような行動を起こします。でも、これって自分の中では辻褄も合っているし、きちんと道筋が合って起こった行動だったのですけれど。

社会人になって

社会人になって、「空気を読まなくてはならない状況」は更に増えて、厳しくなっていきます。会議で発言しなくてはならない場面があると心臓はバクバク、ふと発した言葉が上司の勘にさわり激怒されたり、先輩からの何気ない言葉がぐっさりと突き刺さりトイレで泣いたこともありました。

「そんなこと誰でもあるよ!」と思ってくださる方もいるかもしれませんが、当時のわたしの職場での緊張具合は、今考えると異常だったように思います。

またこの頃から3人以上での会話が苦手だということに気づき始めます。2人の時は自分の意見をきちんと言えるし、深いところまで話し合って充実した時間を過ごせる。しかし3人では、ほかの2人の間に挟まれ「何を言えば正解か」ばかりを考えて会話に集中できなくなります。結果、疲れ果てて帰宅することになります。

また友人たちと第三者の印象について意見がかみ合わないこともよくあります。「あの人、さっぱりしていて良い人だったね!」と友人が言った知人は、私にとっては威圧的で目が笑っていなくて「掴めないひとだなぁ」という印象だったりします。

4年働いたところで「これはもう続けられない!」と思い、転職を決意します。実はその時点で海外移住の選択肢もあったのですが、一つやってみたい仕事に見事に受かってしまったので先にそちらをやってみることにしました。前職とは違い、お給料も低くシフト制のお仕事でしたが、責任とストレスから解放されて、楽しく働いていた記憶があります。

HSS型HSPについて

さて、ここでようやくHSP(Highly Sensitive Person) の話になります。最近よく目にするようになってきた言葉で、私も実はこの自粛期間中に知りました。ですから、HSPビギナーです。たまたま目についたサイトでオンライン診断をしてみたところ、「強度」の診断結果が出ました。さらに色々な事例を調べていくと、「#HSPあるある」のほぼすべてに該当するような状態で驚きました。 

HSP(英: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは生得的感受性)を持つ人のこと。テッド・ゼフの著書「The Highly Sensitive Person's Companion」による定義では「産まれたときから幼少期に渡り説明のつかない体験を繰り返し、HSPではなく生まれた人より五感が鋭く、精密な中枢神経系を持ち、良い刺激にも、悪い刺激にも強く反応する感受性の強い人達」とされる。HSPは生まれ持った気質であり、生涯、変わることはない。人口の約15~20%を占め、男女によって偏りは見られない。(Wikipediaより引用)

その中でも私は、HSPの3割を占める「刺激探求型(HSS)」であるように思います。HSS型の特徴は外向的で好奇心が強いということです。転職をしたり、外国で暮らしてみたりと、よくよく考えれば当てはまる部分は多いように思います。

ちなみにHSPは病気ではありません。気質のことです。だから、HSPであることがわかったからと言って、何か特別な変化が起きたわけではありません。ただ、今までの人生と照らし合わせてみると合点のいく点がたくさんあり、「私は自分のことを”普通じゃない”って思ってたけど、私以外にも同じような経験をしてる人がたくさんいるのね!」と安心しました。 

きっとnoteにも同じような経験をしている方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。今後も「#HSPあるある」で共有していけたらいいな、と思います。

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お読みいただきありがとうございました:)続きは、「超繊細なわたしが海外移住すること(後編)をご覧ください。Mochi




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