ODをしてしまう人の心境(30代女性の私の場合)
夜に考え事をするなと色んなところからいわれるけれど、夜が一番出てくる。
今日はOD(オーバードーズ)のお話しです。
注意
ODをはじめとする自傷行為や、最中の表現が随所に出てきます。
こちらの文章はそれらの行為を推奨しているものではありません。
あくまでこんな心境だったということをまとめている自己記録です。
絶対やらない方がいいに決まってることなので、周りでしている人をみかけたら「専門家につなげる」ことを勧めてください。
何度もやるOD
鬱になって4年が経ちました。
その間にODを含め自傷行為を幾度となく繰り返しました。
私は実家暮らし。
家族にバレないようにしていたけれど、何度か見つかってそのたびに泣かれたり、話合いの場になったり。
2度、救急搬送され、警察と救急隊と夜間救急のお世話になりました。
その2度とも、ODをして意識が朦朧となった状態で家族に発見されたからでした。
経緯はどちらも省く。
1度目は本当に死のうと思って、遺書まで書いた。
2度目はいつものように(?)ODを軽くしたら量を超えていたらしく、1日ぼーっと過ごした後、ぐったりしていたところを発見された。
ODしているところを家族に見つかるとどうなるか。
1、救急車を呼ばれます。
2、同時に警察も来て、事件性がないかどうかの事情聴取を家族が(意識があれば自分も)うけます。
3、救急隊の方が受け入れ先を必死に探してくださいます(受け入れ先って意外とみつからない)
4、夜間救急の医師・看護師が必死になんとかしてくれます。
はい、もう家族をはじめ、色んな処にしっかり迷惑をかけることになります。
1度目は意識がほぼなかった為、目が覚めたらICUの中で管がついてました。
2度目は受け入れ先を探している途中で意識が戻ってきて、「やっちまったなぁ。平気と思ってたんだけど」と考えていたのをおぼろげながら憶えています。
搬送された先でまっているのは、薬が体への吸収されるのを一刻でも早く防ぐための「活性炭による吸着」。胃洗浄の行程の一つです。
↑こちらのサイトに搬送された際の病院側の対応法が載ってます。
1度目は意識がなかったために鼻から管をいれて、2度目は意識があったので自分で一晩掛けて下剤と同時に活性炭も飲みました。
じゃりじゃりするので、二度とやるもんか、と思ったものです(やったけど)
なんでODをするのか
・確実に死ねるわけでもない
(量によるけど、「致死量飲むのは無理」By現役看護師の友人)
・家の周りに救急車とか警察がきて家族にもすこぶる迷惑をかける
・その後しばらくは社会復帰はできない
・下手したら後遺症が残る
(運良く残っていないだけで、回数を重ねれば・・・)
こんな不利すぎる行為をなぜしてしまうのか・・・色んな新聞やネットの記事では「とべる」「居場所がなくて」色んな意見や見解が載せられていますよね。
私の場合は「不安」→「パニック」でODをする傾向があるかな、と思っています。
これを書いている数日前、持ち歩き用のと、訪問看護でセットしてもらっていた安定剤を10錠以上一気に飲みました。
巷でいわれているような100錠とかの単位ではないけれど、本来の服薬方法とはかけ離れている飲み方なので、OD、と言われると思う。
今回、不安になったのは「生活環境の変化」。
細かい内情は伏せるけれど
それまでの数ヶ月間と、これからの数ヶ月先に生活環境が大きく変わり、強い人から言わせれば「勝手に想像して勝手に疲れて勝手に不安になっている」状態です。
私は元々、環境の変化に弱い。
前職で適応障害にもなりました。
加えて、鬱になったことでより変化に堪えられる心ではなく、良い変化も悪い変化も、全てにおいてそれらがじわじわとストレスになって心に負荷をかけていく。
その積み重ねの最後に、ちいさなちいさな一滴が加わって
「あ、限界」
となるわけです。
今回はそれがたまたま、この年の瀬に起こっただけのこと。
処方通りに薬を飲んで、眠気がくるのを待つ間に、小さな声が聞こえてくる。
「こんな生活で大丈夫なのか」
「来年からのシフトは大丈夫なのか」
「一生こんな生活をおくるのか」
今回は男の人のような、低いぼそぼそとした声でずっと聞こえてくる。
それが少しずつ、心臓のあたりをさわさわと撫でて、呼吸がし辛くなる。
頓服ででた追加の睡眠薬を飲んでも、落ち着かない。
じゃあ、今持ってる薬を全部飲めば?
普段なら考えない、規定量以上を飲む行動が頭をちらつきはじめたら、手には安定剤がヒートから出されていて、気づいたら口の中におさまっている。
まだ、まだ足りない。
そういって、いくつかの鞄に忘れた時用にいれていた薬まで飲み干す。
そこまでして、少し正気を取り戻し、やってしまったことを後悔し始めるのです。
私の場合、訪問看護と契約しているため、夜のオンコールをして、話をきいてもらうことができます。
ODする前に電話しなよ、というところですが、事後報告を今回はしました。
丁度翌日が訪問看護の日だったので話をきいてもらい、その夜はODする前にオンコール。
こうして、今回2夜連続でODすることは防げました。
正直、訪問看護がないと、私は何度でもやってしまうと思う。
訪問看護によって、薬の持てる量を2~3日間ずつ区切って、服薬カレンダーにセットして管理してもらっているので、今度は大事にいたらなかったのです。
(それまでの2度の救急搬送の時は、まだ訪問看護を契約していなかった)
体への負荷と心のブレーキ
そんなことは、殆どの人がよくわかっていると思います、いや、わからないけど。
私はまずい、良くない、と思いながら、こっそりたまにやってしまいます。
「とにかくこの場から、この状況を変えたい」
そう思ってやっていることが多い気がします。
(悪状況にしかならんけど)
リスカなどのみてわかる傷と違って、どこまでもやってしまうのがOD。
血も出なくて痛くないし、意識ふわっとするし。
ただ、内臓負荷がすごいことだけは色んな人に知っていてほしいです。
大量の服薬は肝臓や腎臓にかなりの負荷をかけることになります。
どちらの臓器もぎりぎりまで堪えて、解ったときには取り返しの付かない状態になってしまう「沈黙の臓器」です。
ODをしたくなる気持ちは否定は出来ないし、私もしてしまう。
けれども、確実に体はぼろぼろになることを、やってしまう人、周りの人にも知ってもらいたいところです。
それを頭でわかっていても、ODをしてしまう人がいる。
そのことも、わかってくれると幸いです。
本当によくないことだけどね!!!!!
私もやめたい!!!!!(心の叫び)
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