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27歳と9歳の僕

2024年2月に突入した。気づけば、1月は過ぎ去り、27歳の足音がはっきり聞こえる時期まできた。僕が小学生の時に思い描いていた人生設計では、”27歳”はターニングポイントであった。当時の僕は、”27歳の僕”に憧れていた。
27歳の僕は大人になっているだろう。
大学卒業して5年経ち、仕事も出来るようになっているだろう。
部下も抱えているだろう。
大学時代から付き合っている彼女と結婚するだろう。
何なら、子供もいるかもしれない。
きっと毎日が幸せだろう。
楽しいんだろう。
でも、現実は全く違う。
”27歳の僕は大人になっているだろう。”
まず、恥ずかしながらまだ大人の実感がない。社会に出てはいるが、自分の事を大人だと認識できたことがない。
”大学卒業して5年経ち、仕事も出来るようになっているだろう。”
大学卒業して5年も経っていない。修士まで取ったおかげで、まだ3年目だ。そして、仕事も出来るようになっていない。未だにくだらないミスばかりして呆れられている。何なら後輩の方が、ずっと仕事できている。
”部下も抱えているだろう。”
この体たらくの僕に部下なんて、当然いない。
”大学時代から付き合っている彼女と結婚するだろう。”
残念ながら、そもそも彼女がいない。なので、結婚の文字なんて存在しないし、夢のまた夢である。そもそも、大学時代、1クラス、120人中3人しか女子がいないのに、サークルにすら入らず、異性と出会う機会を諦め、捻くれていた僕に”大学時代から付き合っている彼女”なんてありえなかったのである。普通にこれは、書いてて恥ずかしい。
”何なら、子供もいるかもしれない。”
当然、いない。てか、今の僕が、親になるなんて少し荷が重い。だって、自分のことで精一杯なんだから。他人の面倒見れる余裕があるのなんて、休日ぐらいなもんだ。
”きっと毎日が幸せだろう。”
幸せなのはあっている。でも、小学生の僕が思っていた幸せではない。小学生の僕、幸せって言葉にはたくさんの意味と種類があるんだぜ。お前の思っている幸せは、その中でも、26歳11ヶ月の僕と対極に位置している。分かるか。幸せって難しいんだ。
”楽しいんだろう”
そして、”楽しいだろう。”これも合ってる。ただ、”楽しい地獄”という意味の楽しいである。生きて働くって、”地獄”みたいなものなんだよ。みんながみんなそう感じている訳ではないだろうが、26歳11ヶ月の僕はそう感じているんだ。楽しいこともあるけど、ベースは地獄みたいなものなの。小学生の僕、星野源さんの”地獄でなぜ悪い”をリリースされたらすぐにきけ。2013年だ。そして、その後同じく源さんのエッセイ”蘇る変態”を読むんだ。これは、2014年発売だ。きっと、26歳11ヶ月の僕が言っていることが分かる。
泣くなよ。小学生の僕。お前!これだけ読むと、将来に希望を持てないかもしれない。でも、何やかんや僕はまだ生きている。生きるってことが一番の希望なんだ。生きてさえいれば、お前が思っていた願いが叶う日が来るかもしれないんだ。多分、お前には、まだ分からないと思う。だから、そのまま進んでくれ。お前が追いつけないように、僕は進み続けるから。
お前が憧れた”27歳”ではないけど、胸張れる27歳になれると思うし、この1年そうなれるように努力するよ。


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