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港町で出会ったイアリングの話。
大漁旗というものをご存知だろうか。
大漁旗は、新しく船を造った際、ご祝儀として知人友人、関係者から贈られる祝い旗のこと。
8月の終わり、友達に誘われて行った石巻に、大漁旗をリメイクした小物を売っている小さなお店がある。
私はそこで、一つのイヤリングに出会った。
目の覚めるような真っ赤な布地。
大漁旗の歯切れでできたという丸いソレに、私は釘付けになった。
可愛い、とかオシャレとかではない。
呼
雨上がりのぶどう畑の話。
10月の終わり。
お仕事で秋田の小さな町のワイナリーを訪れた。
人口は5000人程度。
明治時代には鉱山資源で栄えた町も、時代の変化と共に元気を失った。
鉱山に代わる、新たな観光資源として注目されたのは町に自生していた山ぶどう。
「地元のぶどうから作った純国産のワインを作り、ワイナリーを中心に町を元気にしよう!」という一大プロジェクトがスタートしたのは、30年前のことである。
コロナのせいで予
欠けた月に見えた世界の話。
数ヶ月前から、白神こだま酵母のパン作りを習い始めた。
出会いは3年前、ふと目にしたパンのWebサイト。
味噌汁と一緒に食べでも美味しいシンプルなパン、ご飯の代わりになるパンとして紹介されていたそのパンは、白神こだま酵母を使い作られたものだった。
白神こだま酵母は、地元秋田と青森の県境にひろがる世界遺産白神山地から採取された野生酵母。
幼い頃、遊びに行っていた『白神山地』と、大好きな『パン』が繋が
備忘録、の話。
私はコーラが嫌いだ。
まず、炭酸が苦手で飲めない。
ゲフッとくるあの感じが苦しい。
小さい頃から、特にあのコーラの独特の鼻腔に残る感じと、作られた甘ったるさが嫌いで、初めて飲んだあの日からずっと飲んでこなかった。
そんな私がガブガブと今コーラを飲んでいる。
メイドイン島根。
『出雲SPICE LAB.(イズモスパイスラボ)』のクラフトコーラだ。
https://www.lazuda.co
オナゴに必要な3大要素の話。
女性にとって必要な3大要素とは、何だろう。
私は、秋田の田舎の代々続く医者の家に生まれ幼い頃から「○○さん家のお嬢さん、とてもよくできたお嬢さんね。」言われるように育てられた。
文武両道は当たり前。
きちっと挨拶ができる、品よく振る舞える、
いつも明るく元気で、可愛くて、誰からも愛されるような女性でなくてはいけない。
可愛く、品よく、すべてにおいて優秀に。
そんなイメージが「正解」の女性像
梅雨になると読みたくなる小説の話
「いま、会いにゆきます。」
市川拓司によるベストセラーにもなった恋愛ファンタジー小説。
〜最愛の妻(澪)を1年前に亡くし、幼い一人息子の佑司と慎ましく過ごしていた発達障害を抱えた主人公の巧。
澪は生前、「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉を残していた。
その言葉通り、一年後の雨の季節に死んだはずの澪が現れる。
しかし、澪は一切の全ての記憶を失っていた。
記憶のない澪と共に、夫