雨上がりのぶどう畑の話。
10月の終わり。
お仕事で秋田の小さな町のワイナリーを訪れた。
人口は5000人程度。
明治時代には鉱山資源で栄えた町も、時代の変化と共に元気を失った。
鉱山に代わる、新たな観光資源として注目されたのは町に自生していた山ぶどう。
「地元のぶどうから作った純国産のワインを作り、ワイナリーを中心に町を元気にしよう!」という一大プロジェクトがスタートしたのは、30年前のことである。
コロナのせいで予定していた訪問が1ヶ月遅れたこともあり、秋の終わりのぶどう畑は殆ど摘み取られた後