全てはゴール設定次第? 問題の3類型と目標設定
人には誰しも、抱えている何らかの問題があると思います。
無い人なんておそらくいないでしょう。
毎日ハッピーだから問題なんて無い!
なんて人も中にはいるかもしれませんが、
問題=マイナスなこと、というわけではないので、
門戸を広げてみると、
「お腹が減っている」
「お金が欲しい」
「新しいPCが欲しい」
「あの子と付き合いたい」
この辺も充分問題と言えます。
つまり、ここで言う問題は、
現状とは何らかの理由でギャップがあるもの
という風に定義したいと思います。
さて、定義付けを終えたところで、
その色んな問題を、解決していく、つまりは現状とのギャップを埋めていくには、
まず問題の正体を知らなければなりません。
その為のステップとして挙げられるのが、
問題の分類です。
今回はその問題の分類の仕方、
「問題の類型」について、
その代表的な3つ
「問題の3類型」を取り上げたいと思います。
つまりは、問題には3種類の形があるので、
自分の問題がどれに該当するかを知ることで、
問題解決に1つ近づくことができますよ、
ということです。
それではまず下の図をご覧ください。
手作り感満載で申し訳ないのですが、
「〇〇型」と書かれた3つの型に注目してください。
①逸脱型②未達型③探索型
とあります。
これが問題の3類型の3つになります。
この3つの型について説明する前に、
図の見方について説明していきます。
横軸が望ましい状態、つまり現状とのギャップが埋められた状態のことです。
そして、縦軸が現在。
そして右に進んでいくにつれて時間軸は進んでいく、という図になっています。
それでは3つの型について、順に説明していきます。
①逸脱型
この逸脱型は、矢印が最初は横軸に近い位置にあるものの、徐々にそこから離れていってしまっていることから、
元々は問題と言える状態にはなかったところから、生じてしまうタイプの問題であることがわかります。
この場合の目標設定は、「元に戻すこと」となります。
②未達型
未達型は、その名の通り、「未だ達していない」と言う状態のものです。
あとどれくらい努力をすればゴールに達するかを探っていかなければならないことを考えると、逸脱型よりギャップを埋めるのは難しいと言えます。
この場合の目標設定は、既に同じようなゴールに辿り着いている人を参考にするという手が考えられます。その人と自分の違いを明らかにすれば、ゴールに近づくことができるでしょう。
③探索型
最後の探索型は、ふらふらと彷徨っている線が引かれていますが、
これは「ギャップが存在していることはわかるが、そのギャップが何なのかわからない」
という状態を表しています。
これはゴールに辿り着く、問題を解決するのが最も難しい型になります。
目標が定まっていない状態だからです。
それでは、具体例をいくつか挙げてみて、その問題がどの型に該当するか、1つずつ見ていきましょう。
A 彼女が欲しい
B ○○君と付き合いたいが振り向いてもらえない
C 英語ができるようになりたい
D TOEICで700点以上取りたい
E 痩せたい
F 理想体重の50キロに戻したい
このA〜Fの6つの例を、問題の3類型に分けてみましょう。
すると、こうなります。
①逸脱型 F
②未達型 B、D
③探索型 A、C、E
皆さんも一度このように、自分が抱えている問題をピックアップしてみて、
それぞれが3類型のどれに当てはまるか、やってみてください。
きっと、「探索型」のものが多くなると思います。
具体的な目標が定まっていないけれど、
とにかく「痩せたい」「彼女が欲しい」「英語ができるようになりたい」といった問題が多い場合は、まずはそれらが「逸脱型」なのか、
「未達型」なのか考えてみてください。
そうすることで、より問題が具体化し、解決に向けてやるべきことがクリアになってきます。
ですので、順番としては「探索型」から「逸脱型」or「未達型」へと矢印が向いていくイメージです。
この問題の明瞭化のコツとしては、まず問題の「定義づけ」をすることです。
「彼女ができる」とはどういう状態かという定義づけはきっと必要ないでしょうが、
「痩せるとは?」や「英語ができるとは?」という定義づけは個人差があると思います。
なので、「自分にとって痩せるとは」「自分にとって英語ができるとは」といったことを明確に言えるようにすることが重要です。
これにより「探索型」から次のステップへ進むことができます。
皆さんには、何となく、漠然としたまま抱え続けている問題はありませんか?
To Doリストにずっと書き込まれたままの問題はありませんか?
それらを、時間や仕事、メンタルの弱さのせいにしていませんか?
「やらなきゃ!やりたい!けどずっと手付かず」
そういった問題は、分類と定義づけができておらず、ずっと「探索型」のままの問題ではないですか?
「問題の3類型」について、これを機に一度考えてみてはいかがでしょうか。
小野トロ
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