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子どもはどうすれば本を読むようになるか

子どもに本をもっと読んでほしい。

そう思う親は多いでしょう。

どうすれば子どもは本を読むようになるか。

その前に、なぜ本を読まなければならないのでしょうか?

ためになるから

この説明は絶対に子どもにしてはいけません。 

それが必要な理由を子どもに丁寧に説明しても、それは逆効果です。

ためになるから
頭が良くなる、賢くなる
良い大学に行ける
生涯年収が上がる

そんなことを言っては絶対にダメです。

実際にそうなるというようなデータ、エビデンスがあったとしてもです。

では、どうすればいいのか。

簡単です。
「面白そう」と思わせることです。

人は、そして子どもは、「ためになる」という動機付けよりも
面白そう」に対して強い興味を抱きます。

最終的にその目的は何であれ、
とにかく本を読んでほしいのであれば、

本を読むことはひょっとしたら面白いことなのではないか?
と子どもに思わせることです。

では、その為にはどうしたらいいのか。
これも簡単です。

大人が本を読めばいいのです。

考えてみてください。

親や先生がスマホばかりいじっていて、YoutubeやNetflixばかり見ていて、
子どもが本を読みますか?

スマホってそんなにずっと見るくらい面白いんだ

となり、そちらに興味が向くことでしょう。

ただ読めばいいというわけではありません。
子どもに本を読ませたいがために、
仕方なく本を読んだところで、
そんな演技はすぐ見抜かれます。

何でもいいので、まずは大人が自分の読みたい、面白そうだと思った、好きな本を選んで読んでみるのです。

そして、その姿勢を見せる。

本を読むって面白いのかな
と思わせる。

けっしてネットやママ友、先生の推薦で勝手に選んできた本を与えてはいけません。

本は子どもが自分で読みたいと思って読まないと意味が無いし興味は続きません。

それは習い事だって勉強だってそうです。

そして、あえて
この本はとっても面白いんだけど、大人が読む本だから〇〇くん/ちゃんにはまだ早いかな
などと言って貸してあげない。

普段は子どもには手の届かない本棚の高いところに置いておく。
或いは親の部屋に鍵をかけて置いておく。

そして、わざとたまに低い位置に置いてしまったり、部屋の鍵をかけ忘れたフリをする。

面白そうに自分が選んだ本を読んで楽しんでいる親を見ていれば、
家に帰れば子どもは勝手にその本を読んでいるはずです。

大事なのはまず自分が読むこと。
そしてそれを楽しむこと。
「面白そう」と子どもが思う仕掛けを作ること。

そうすれば自ずと本に手が伸びるはずです。

裏を返せば、親が自分が本を楽しめないのならば、別に子どもに本を読ませる必要なんてないのです。

親が渋々、教養をつける、なんてことのために、「ためになる」からといって本を読んでいても、子どもは本を読むようにはなりません。

「知りたい」という欲を剥き出しにした「ワクワク感」に子どもは釣られるのです。

自分が面白くないと思った映画やドラマを、
あなたは人に勧めますか?
勧めませんよね?それと一緒です。

だから、自分が本は嫌い。
けれど子どもには教養を身につけてほしいから本を読ませたい。

そんな身勝手なことはやめてくだい。

自分が嫌いなら、楽しめないなら読ませる必要はありません。

別に教養を身に付けるためには本以外にも手段はあります。

僕も好きで本を読んでいます。

僕が本を読むようになったのは、両親がいつでも毎日本を読んでいたから。

そこまで熱中するこの「本というもの」はいったい何なんだろう。
そう思ったからです。

そのような状況ならもちろん家は図書館や本屋さんの代わりのようなもので、
選び放題でしかも無料です。
図書館の会員カードも必要ない。

そうして僕は本に魅了されていったのです。

僕は親に、「本を読め」と言われたことは一度もありません。

あなたは本が好きですか?
今は嫌いでもいいんです。
ただ、それでも子どもに本を読ませたいですか?

読ませたいのならば、まずはあなたが本の魅力に気づく努力をしてください。

それでも本を好きになれなかったら、
本を読むことであなたが子どもに身につけてほしい能力を、
違う方法で身に付ける術を考えてください。

そもそも僕は本を読むことで何らかのスキルを身に付けるなんて考え方は大嫌いです。

好きで読んでいるからです。

損得勘定で読んでいるわけじゃない。

この話をすると話は逸れますし熱くなってしまいますので、今回はこの辺で。

子どもに本を読ませたいなら親が楽しむこと
親が楽しめないなら無理に読ませる必要はない
本で付けてほしいスキルの他の獲得法を考える

まとめると以上の3つです。

それでは。

小野トロ


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