蝶になる日。
あと45日。
45日後に、私は羽を広げる。
いつまでも「私はさなぎの状態」だと認識していたら、
現実は何も変わっていかない。
何か急に変化が起きる時は、たまたまそういうタイミングだっただけで、
意外と変化を待っていても、誰も変えてくれない。
自分しか、求める変化は起こせないんだ。
それはこの3年間で、痛感してきた。
「変わりたい」と強く感じたあの日から、
私はどんどんと、自ら変化を起こしてきた。
自分の殻を破ってきた。
そのために、どんな変化を起こしたいのか。
どうして起こしたいのか。
何が自分の殻なのか。
たくさんの人達の力を借りて、明確にしてきた。
1段1段、階段を昇るように、
1つ1つ、ミッションをクリアするように、
自分の人生という道を歩み、冒険を楽しんできたように思う。
その道中では、本当にいろんなことが起きたけれど、
どの出来事も『決めた』からこそ起きたものだった。
自分の羽で、見たい景色を観に行くんだ。
そう決意した時に、「私は今、さなぎの状態だな」と設定した。
でも、決意した時には、まだ怖かった。
自分の力で生きていくと決めることが不安だった。
それだけ、誰かに依存して生きてきたという証でもあった。
依存していたということは、それだけ助けてもらっていたということでもある。
助けてもらっていた感謝もあるし、
助けてもらえるだけの魅力や価値を自分が持っていたとも言えるのだけど、
やっぱり私は、依存の世界から抜け出したかった。
強い言葉に聞こえるかもしれないけれど、
「このまま死にたくない!!!」
それほどまでに、魂の叫びのような想いが溢れてきていた。
羽の無かったあおむしが、自由に羽ばたく蝶を見ているような、
そんな感覚だったんだ。
あおむしが蝶の姿になるためには、
さなぎの中で体のほとんどの細胞組織が溶かされてしまう。
いわば、ドロドロの状態になる。
それでも、幼虫の時のとても小さな細胞の塊が体中に広がっていて、
変態の期間に、それぞれの細胞が体の部位として発達するのだ。
あおむしだった時の細胞が無くなるわけではない。
生まれ持ったものを、全て溶かして失うわけではない。
自分が持っているものは活かしていく。
不要になったものは削いでいく。
そう考えると、
私はずいぶん変わったけれど、
細胞が全て入れ替わったわけでもなくて、
なりたい姿に変貌していただけなんだろう。
そしてもう、実は羽は出来ている。
だけどまだ、さなぎの殻を破ることが出来ていない。
あとはいつ、この羽を広げるのか。
そのタイミングは、待っててもやってこないんだ。
だから開運日である今日という日に、決める。
あと45日。
自分が生まれた日に、蝶になる。
きっと広げられる。きっと羽ばたける。
そしてその姿はきっと、誰かにとっての勇気や希望となる。
一石を投じた瞬間には、波紋が広がるかもしれないけれど。
その波が必ずや、関わる人達にとって、新しい未来の創造へと繋がることを信じて。
10年後には、「あの時があったおかげだよね」と言える未来を創っていくんだ。
決めたら動く。
決めると動いていく。
どうなるのかはまだ分からないけれど。
今ここに、ひっそりと決意を残しておこう。
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