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最近読んだ本の話 vol.8

 今週も「最近読んだ本の話」を書きます。第8弾となりました。今週は初めて読んだ作家さんの本を3冊ご紹介します。


1、ウイリアム・トレヴァー『ラスト・ストーリーズ』

2016年に惜しくも逝去した名匠トレヴァー、最後の短篇集がついに登場。妻の死を受け入れられない男と未亡人暮らしを楽しもうとする女、それぞれの人生が交錯する「ミセス・クラスソープ」、一人の男を愛した幼馴染の女二人が再会する「カフェ・ダライアで」、ストーカー話が被害者と加害者の立場から巧みに描かれる「世間話」、記憶障害をもった絵画修復士が町をさまよい一人の娼婦と出会って生まれる奇跡「ジョットの天使たち」など、ストーリーテリングの妙味と人間観察の精細さが頂点に達した全10篇収録。
                             -Amazonより引用-

 読み始めて感じたこと、それは話の筋がなかなか読めないことです。語りすぎない作風です。「え⁈どういうこと?」と思い、前のページに何回も戻って書かれてない意味を読み解こうとして、それでもわからなかったりして、読み進むにつれてだんだんそれに慣れてきます。この本を読んだ人と一緒に「あれってこういう意味だったのかな?」という話がしたいな、と思いました。


2、井上 真偽『ムシカ 鎮虫譜』

スランプに悩む音楽大学の同級生グループが夏休みに訪れたのは小さな無人島。そこには霊験あらたかな音楽の神が祀られているという。しかし、上陸し神社をお参りする彼らを待っていたのは、なぜかカメムシの大群だった。カマキリ、スズメバチ、ムカデ、そして…。次々に襲撃される彼らの危機に現れた謎の巫女たち、そして、虫の怒りを鎮める音楽「鎮虫譜」の真実とは?                        -Amazonより引用-

 瀬戸内海に浮かぶ無人島にある神社に、それぞれ悩みを抱えた音大生がお参りに行くところから物語は始まります。ええっ!と思う展開で、先が気になってぐんぐん読み進みました。虫が大量に出てくるので、虫が苦手な方は読まない方がいいかもしれません。私も得意ではないですが…。あんまり具体的に想像しないように気を付けながら読みました。


3、呉 勝浩『バッドビート』

この人生(ギャンブル)、ぜってえ勝ちてえ。「ここじゃないどこか」に行きたい幼馴染みのワタルとタカトは、5年前に地元の島にできた総合カジノ施設「レイ・ランド」の恩恵など受けることもなく、ヤクザの下仕事をするチンピラ。兄貴分の「蓮」に振られた「チャンス」=ただの「荷物運び」が一転、気づくと目の前には事切れた3人の遺体が――。ハメられたら、ハメ返す。ノンストップギャンブルミステリー。                              -Amazonより引用-

 面白かったです。「どうなっちゃうの?」と思いながらハラハラして本から目が離せない感じでした。最後の方の勝負の場面では、一瞬も気を抜けない状況を登場人物たちと一緒に体験しているような感覚でした。続編ないのかなあ。続きが知りたいです。


 今週も書き終えられました。私が読みたい本を選ぶ時は、読んだことのない作家さんのここ数年の間に出版された本を選ぶことが多いです。初めて読む文章ってワクワクします。今日も読もう!最後までお読みくださってありがとうございました。


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