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【みんなでっかい家族②】つながりをつくり、家族丸ごと焦点に「あだち子ども支援ネット」~ 活動が出来るまで~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は「あだち子ども支援ネット」さまの活動をご紹介しました。

今回は活動が出来るまでのお話です!

以前の記事
①活動紹介


あだち子ども支援ねっとWebサイト



■大山さんの半生



【子ども時代】


大山さんは、
浅草の靴職人の家に生まれ育ち、毎年、母親の故郷である、福島県から
「集団就職」で家の工場にやってくる若者たちと、ごちゃまぜの生活をしていました。


集団就職でくる若者たちは、中学卒業して間もない若者ばかり、
そんな若者たちに「育ててもらった」という子ども時代。


毎年、4月に上野駅まで、集団就職でくる若者を迎えに行って、
自宅に連れてきたといいます。

小さいときから、色んな人と一緒に生活することが、
大山さんの当たり前の暮らしでした。


【ごちゃまぜの原点】


大山さんは、ごちゃまぜのように、
多様な人と生活をするのが当たり前になっていました。


家に13人ぐらいが、ごちゃごちゃと生活をしていたのが、原点になっています。


そして、住んでいた地域にもごちゃまぜを感じていました


下町での生活だったから、本当にいろんな人がいて、
障碍を持ってる方だとか、戦争で片腕がなかったりとか、


昭和の時代の下町だから、
何かが家庭内で起こっても、地域のことが全部見えてくるところで育ったので、それが原点で、


そういう環境がありがたかった。


そして、人生結構面白いって感じられるのが、
私の原点なんだろうな。
と振り返ります。


■そして活動へつながる


【今と昔】


大山さんは、「民生児童委員」もやりながら、
子どものこと高齢者のことも、ある程度、見聞きもしてきました。


でも、、現実として、
自分の家に高齢者がいた時に、誰ひとりも訪問に来たことがない。
そんなもんなんだなあ
っていうのを、自分が民生委員になって、はじめて知りました。


民生委員という活動していても、訪問はないのであれば、
やっぱり、


隣近所など、地域の人の意識って大事


そう思ったといいます。


意識して近所の人とつながり、関わることが大事
だと思っていたけれど、

今は、逆に意識持たれてたら迷惑っていう時代になっちゃった。

と感じている。


「構ってくれない方がいいです…」
「我が家は我が家でやってますから」

 っていう時代なんだなと・・


【でっかい家族】


活動を続けていて、色んな方から連絡が入ることが結構あります。

不登校の子の親など、、特に不登校支援として出していないけれど、連絡があります。


不思議だなあって思うけれど、
そういうことも必要になってくるなら

対面で相談を受けられる、のんびりとお話の出来るスペース

を作ってもいいかなという想いもでてきます。


ここなら何を話してもいいよ

っていう場所であってくれたらいいな、
と思いながら、子どもも、お母さんもゆっくり過ごすことを提案。


お母さんが、

「子どもを預けられるところがない」と言えば、


今日は私たちが、子どもたちを、どこかで遊ばせてくるから
「お母さんは何時間かここでゆっくり寝てな」



っていう場所が、昔は地域にあったけれど、今はないと感じていて、
それこそ、現代の家庭には必要なんだと思います。


だからこそ、あだち子ども支援ネットの

「がきんちょファミリー」の目指すところは、
でっかいファミリー


この言葉は、
居場所に来る子どもたちの口から出たことば
だといいます。


「でっかい家族になりゃいいんだよなあ」


って、言われて、

「すごい発想だね。でも、そうだな」
って納得したとお話くださいました。


【子ども”ど真中”】


大山さんは、


「子どもたちは、ちゃんと自分の言葉で、自分で考えたことを伝えている。」


といいます。それが、
きちんと整理されている言葉ではなくても、違和感をきちんと伝えている。


足立区だけじゃなくて、日本でそれをちゃんと言っていいよっていう場所がないなと思い、始まったのが


「子ども”ど真中”プロジェクト」です。


子どもは、権利がどうとか、習っている以外のことは伝えられないことも多いけれど、


自分なりの表現として、
「大人はずるいよなあ」とか、
「大人だって、こういうふうにしてるじゃん」とか、
「なんで、大人だけそうなの」

っていう言葉で伝えている。


その言葉には、きちっと、
自分の権利はどこに行っちゃったんだよ、っていう表現があって、
子どもたちは、はっきり言えないけど、
ちゃんと感じて、そこに反発しています。


そんな子どもたちなりの、
様々な表現方法で表現するフォーラムも開催されました。
(※詳しくは活動紹介編をみてください!


■最後に


最後までありがとうございます!

大山さんが、当たり前と思って、過ごしてきた昭和の下町。
集団就職で来る、若者を迎えに行っていた子供時代。
地域の人たちが、「でっかい家族」のように過ごしていたことを感じました。

お話を聞いていて、新しいことを始めることを、今までも、今でも、
「いろんな作戦たててるの」と、とても楽しそうに、お話しているのが印象的でした。

次回は、そんな大山さんのインタビュー前編です。
地域性のことや、コロナ禍での変化のお話をお伝えします。

また見てもらえると嬉しいです😊

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