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【多様性が広がって③】できることを一緒に!コミュニティハウス”ひとのま”~関係性が広がる~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

たくさんの人と関係性を作り、少しずつ困りごとの解決に向かう関わりをしている、ひとのまの宮田さんのお話です。

前回は、活動のはじまりと広がりについてお伝えしました。
今回は、関係性の広がりについてのお話です。

ひとのま
Webサイト:https://hitonoma.net/
facebook:https://www.facebook.com/hitonoma.takaoka.jp?locale=ja_JP



ひとのま 宮田さん


■関係性が広がる


〇行政からも紹介される


相談を受けている中で、できることをやるよ。
と、やっていると、つぎつぎに新しいジャンルの人がやってくるようになってきます。

次に来たのは、生活困窮の人でした。

それもいきなりやってきたわけじゃなくて、、、。


生活困窮の人って、だいたい行政に相談に行くんですよね。
市役所に行って、お金がないです。今日のご飯もないです。
と、伝えます。

そして、市役所としてできることはやるんだけれど、限界がありますよね。
でも、すでに困っている人はいるわけです。


そんな時に、誰でも来ていいと言っている場所があるな。と、なります。

最初は、とりあえず住む場所があるというので、
この人のところ電話かけてみたら?と、僕の携帯番号を教えていました。


ある日電話がかかってきて、「食べ物が欲しいです」と・・・。


そもそもお前誰だ?みたいな感じで、話を聞いていると、
市役所の方から紹介されたんだなということがわかって、
そういった電話が殺到したので、

まずは市役所から一報してということで、
今もこの市役所とのこの関係は続いています。


〇食事に泊まるところに、増えていく活動


基本的に、手伝えることがあったら、手伝うよ。
という精神の宮田さん。

食べ物をくださいと言われて、どうしようかなと考えました。
資金が潤沢でもないし、飯食わしてやるって訳にもいかんもんで・・


そのころの ひとのま は、すでに 20 人から 30 人ぐらいの人が来るところになっていたので、その人たちに、
何か余っている物があったら持ってきてほしいと伝えると、
結構集まったんです
よね。


お米だったり、野菜だったり、あとは、
香典返しなどでもらったものが集まって、
食べ物をほしいと伝えると、たくさん集まりました。


そうして、1 個事例を作ると、俺も俺もって人がやってくるのと、
市役所も、あそこで食べ物もやっているんだ。
と思ってどんどんやってきました。


食べ物の問題がひと段落したら、家がないんだよね。
という人が結構やってきました。


まぁ、今食べる物にも困っている人たちなんだから、そりゃそうだよね。
ということで、ひとのま には屋根はあるので、しばらく泊まったら?
ということを始めると、

あそこでは、泊まることもできるんだ。
そんな風に今度は、宿泊していく人が増えてくるといった感じで、
どんどん増えてきました。

そしてそういうことをしていることで、いろいろと見えてきます。
確かに、泊めるところじゃないから、
来られても困るし、帰してもいいけれど、
ここで、帰したらこの人どうなるんだろう・・・と


基本的に行くところがある人のことは、
積極的には泊めないんですけど、
本当に行くところがない人だけ泊めようって決めていました。
だけど、それだけでも結構いるんですよね。


実家には帰れない。
DV 家庭だったり、それぞれに事情はあるけれど、
かといって蓄えもないし、シェルターみたいなところもあるけれど、
週末で手続きも大変そうだしみたいな時もあって、
じゃあ週末だけでよかったらいいですよ。

そんな感じで始まって、
なんか住んでいるうちに、こっちの方が居心地がいいからって、
シェルター手続き進まないみたいな話とかも全然あったり。


単純に、生活に困ってホームレスやっていました。
みたいな人もいるし、本当にいろんな事情があるんだなってことが見えてくるわけですよね。


で、その中で増えてきたのが刑務所から出てきてはいいけど、
家がない。金がない。家族がない。

みたいな人が役所に行って、気がついたら出所者もやってくるみたいな。

そうやって、泊めていたり、みんな来ていいよってやっていると一軒家じゃ足りんなってなってきます。

それのま


〇気づいたら一軒家じゃたりなくなった


泊まる人がたくさんいて、子どもたちがいる場所も限られてくるし、
ちょっと分けたほうがいいよな。
そう思い始めたのが 、10 年目にしてようやくです。

いろいろ物件も見て、無理なく借りられるところを借りるかってことで、

今は、ひとのまと、それのま、そのほかに 2つ空き家を借りています。
もう 2つの空き家は泊まる専用で、今 3 人住んでいます。
1 つのところに 1人、もう 1 つのところに 2人で、そして、ひとのまにも 1人住んでいます。
そして、ここの建物(それのま)にも 4 人住んでいるんです。
今は、7人住んでいます。そして、ちょっと増えてきている。


人が住み始めるとわけがわからなくなりますよ。


虐待などの被害者と刑務所から出てきた人、ホームレス生活していた人が同居している。


みなさん来て、一緒に生活みたいな感じになるんです。
基本的に、スケジュールもカリキュラムも何もないので、
「来たら好きにして」としか言ってないんです。

個室みたいにできるところがひとのまの方に、
3 部屋ぐらいはあるのですが、
人が泊まっていなかったら子どもたちとか、
誰でも自由にあちこち行くわけです。


そういう感じのとこやけど、それでもいいなら泊まっていいよって、
言っていて、だから、
プライバシーとか完全に守られるかって言ったら絶対にそれは無理なんだけど、
でも、本当に、他には行くところがなくて、とりあえず壁と屋根さえあればっていう人もいるので、
それならいいですよ。

でもずっとというわけにはいかないので、
基本的に手伝えることがあったら手伝うので、住んでいる時に生活を整えるお手伝いをしています。


■最後に


最後までありがとうございました!

ひとまず壁と屋根があればいい。
今日食べる食べ物もない。
今困っているけれど、申請するための書類が埋められない。
制度を申請しても時間がかかる。
そういった本当に本当に困っている当事者の方をたくさん見てきて、
手伝えることを手助けしてきて、

虐待などの被害者と刑務所から出てきた人、
ホームレス生活していた人が同居している。
そこには境界線はないんだなというのをすごく感じました。

次回は、できることが広がっていったお話です。
また見てもらえると嬉しいです😊

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