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【安心感の理由は?④】子どもの居場所と大人の居場所 佐賀県「よりみちステーション」~活動への想い~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、「よりみちステーション」代表の小林由枝(こばやしよしえ)さんに、必要に応じて活動を増やしていった、という、おはなしをお聴きしました。

今回は活動への想いや小林さんの想いをお伝えします。

以前の記事はこちら
①活動紹介
②活動のきっかけ
③必要に応じて増えていくこと


よりみちステーション

Webサイト:https://yorimichistation.org/
Facebook:https://www.facebook.com/yorimichitakeo
インスタ:https://www.instagram.com/yorimichistation/


■代表小林さんの想い


「よりみちステーション」代表の小林由枝(こばやしよしえ)さん


【居場所への想い】


小林さんが、どんな居場所にしたいのか、どんな人に来てほしいのかというと、

例えば、
なにか悩みを抱えている子とか、困っている子がいれば、来てくれたらいいなという気持ちがあります。


ただ、
そこだけを狙っている居場所づくりにはしたくない
と考えています。


色んな年齢の人が関わること、そしてできることを一緒に考える事が日常にあるとよいなと思っています。


【ごちゃまぜへの想い】


「よりみちステーションは、
地域のいろいろな人たちがごちゃ混ぜにふれあう
居場所づくりに取り組んでいます。」
よりみちステーションの、HPのTOPに書いてあります。

そこには、小林さんのこんな想いが・・

子どもが、同級生としか遊ばないとか、クラスが変わったらもう遊ばないとか、言うのを耳にします。
クラス変わっても近所に住んでるんだから、遊んだっていいんじゃない?とか思うけど、


関わる人が狭くなっているな、と感じることがあります。


あとは、
学校や塾、習い事の先生とかいわれる人たち、家族という
限定された大人との関わり、になってしまいます。


何かあった時には、支援者や専門家と関わるけれど、
支援者と呼ばれる人とはまた違う、

遠慮なしで、いつでもいられる場があることで、安心して地域で過ごせる

のではないかと思っています。


最近は、コロナの影響もあり、ごちゃ混ぜ感は少ないけれど、結構なにもなく、来る人とかもいたりして、

何かをしに来てくれる大人じゃなくて、ちょっと喋りに来てここにいる人と子どもが関わるような、よくわからないけれど、何か教えてくれたなーとか、そういった日常の関わりをしていきたい

と、お話くださいました。


【普段の関わりへの想い】


よりみちステーションでは、イベントはありません。


日常がちょっとずつ、つみ重なっていって、
なんか楽しいなとか、なんかよかったと思う
といった子ども時代の思い出になるような場でありたいです。


たくさん友達作りましょうではなく、
ただの日常で、いろんな人にふれあっていた
そういう、経験と思い出になればそれでよいと思っています。

【よりみちと出会えると幸せ?】


よりみちさんに出会える人は幸せですね
と言われることがあるそうです。

出会えない人は、かわいそうという、ニュアンスを含んでいることもあるようで、
小林さんだからできることですよね
と言われると、


確かに頑張ってるよって思うし、
確かに人がやらないことをやってるけど、私だからできましたっていうことよりも、みなさんの中にもできることや、できていることがあって


だから、あまり “スーパーマン” のように見えるといけないな。
と感じたりします。


特別なことが欲しいわけではなくて、みんな普通に暮らしていて、
普通に暮らす時に、ちょっと一緒にとか、ちょっとふらっと立ち寄りたい場所とか、人とか、薄い関係だけど、すごい1個よりもよい気がします


そういう

「ちょっとした関係」が、点在している地域の方が、豊かで安心できる

と思っていて、困った時に○○さん知ってるから、ちょっと寄ってみようとかそういう居場所になっています。


【ちょっと違った見方】


小林さんは、一般的な大人の人と違う見方をしますね
と言われたことがあるようです。


その時は、宿題をやりましょうとか、決まり事は守りましょうとかあるけれど、そうしたくない時もあるよね
と、お話していた時に言われました。


やる時間を自分でみつけてみようとか、

大人があれこれお世話しなくても、子ども自身ができるタイミングがある
子ども自身のタイミングで、やり方で、した方が良いよね

と、お話したといいます。


大人としては、座って姿勢を姿勢を正してやりましょう。
ってなりがちですが、立ってやっても寝っ転がってやっても、
やればいいのではないかなと思うことが多く、


もっと頑張れって言われるって子どもから言われこともあるけれど、私たちからしたら

すでに頑張ってることってたくさんあるよね。

と思って見ているといいます。


それは、新たな視点です。って言われて気づくのは、

子どもは、ちゃんとして、お利口さんにすることを求められているんだな。
みんなが同じように同じやり方をすることを求められるんだな。
と、そういった気づきがあるとお話くださいました。


■最後に


最後までありがとうございます!

小林さんは、日常の中で、あくまで特別なことではなく、安心できる場の1つとして活動しているのが、よくわかります。
そして、「すごくなくてもいい」。スーパーマンが1人いる地域ではなく、
誰もが、できる範囲で、助け合いが当たり前にある、そんな地域の方が安心できそうと感じます。

余談ですが、「すごくなくてもいい」は、サイボウズの製品、kintone(キントーン)のユーザーコミュニティ「キンコミ」のキャッチコピーでもあります。

私は、この言葉とても好きで、「すごくなくていいから、できる事をやろう」と、思ったりしていましたが、

小林さんの話を聴いて、あなたの「すごくなくていい」と思ってした行動は、他の誰かの「すごいこと」なのかもしれないな。ってちょっと思いました。

次回は、大人の居場所です。大人だっているだけでいい居場所が欲しい!
どんな居場所で、どんな風に過ごしているのか、そんなお話です。

また見てもらえると嬉しいです😊

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