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【障碍者雇用④】障碍者雇用の新しい仕組みを作っているワーク・トモニス~企業の課題とLLP~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
障碍者雇用の仕組みを作っている、ワーク・トモニスさん、
前回は現状とこれからについてお伝えしました。
最終回の今回は、働いている方や企業が抱えている課題についてお伝えします。
▼以前の記事
①活動紹介
②活動をはじめるまで
③現状とこれから
〜ワーク・トモニス〜
Webサイト:https://work-tomonis.com/
![](https://assets.st-note.com/img/1698733621792-QojcdioSEC.png)
■企業の課題とLLP
【ワーク・トモニスで働いている方】
現在、ワーク・トモニスの直雇用として、
和歌山にいて、テレワークで仕事をしている人がいます。
働きづらさを抱えている人が、
受注した業務をどんな風にしているかというと、
期日までに業務をするということで、細かく1日のノルマのような働き方ではなく、現在は週に30時間未満で働いているとのこと。
それでも、働き方が安定してきたのか、
テレワークという働き方もあっているので、
30時間働きたいという希望がご本人から出てきているので、
週30時間働く形にしていくところとお話してくれました。
こうして、柔軟に働き方を変えていけるのも魅力的だなと思いました。
働きづらさは物理的な環境や、時間の制限など色々とありますが、
1人ではなく、チームで担うことで、解消していけそうですね。
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【企業が抱える障碍者雇用の課題】
企業が抱える障碍者雇用の課題の1つに、
サポートコストがかかることがいえると思います。
サポートが必要ない人ももちろんいると思いますが、
そういう方は比較的就職に課題を抱えていない場合も多いです。
サポートがあれば働けるんだけどな、という方ほど、
就労への課題を抱えていると思います。
また、合理的配慮にしても、どこまで配慮がしてもらえるのか、
色んな不安もある中、調整役の人が必要になってくることや、
調整役の人がいるから、受け入れ側も、働く人も安心できますね。
障碍者雇用をする気はあるけれど、
研修が十分取れずに、採用にいたらないことも多くあるんじゃないかなと思います。
そんな時に、
では、サポートする人を採用して、障碍者雇用をするとなった場合、
今までいなかったポストを作ってくこととなり、
人的なコストも、タスク的なコストもプラスでかかってきてしまって、
なかなかすぐに進められないですよね。
後藤先生は、
合理的配慮ってスタートラインを合わせることだと思っています。
といいます。
そして、
コストが生じちゃうっていうところが問題点であれば、
LLPの仕組みの中で解決できることもあるのではないかと考えているそうです。
前回お話した、利益の分配で、人的なコストが解消できたり、
組合という場を使って、複数の企業があつまってサポートできる仕組みを作れると、確かに今、企業が抱えている課題も解消に向かいそうに感じたお話でした。
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【ワーク・トモニスのチーム A型事業所さん】
前回、ワーク・トモニスの事例として、
枠外でチームを組んでいる、A型事業所さんで、施設外就労をしている。
とお話しましたが、
このA型事業所さんについても後藤先生がとても熱くお話くださいました。
まず、40人以上常に雇用をしているA型事業所はなかなかないですよ!
ということ、それだけではなく、人が常に動いているといいます。
どういうことかというと、A型事業所は、雇用契約を結ぶ形になります。
ですので、比較的に安定して働ける方が多くいるのですが、
お給料は売上から支払うという決まりがあります。
なので、40人以上の雇用をするということは、
その分売り上げをあげ続ける必要があるということ。
あと、人が常に動いているっていうのは、
ワーク・トモニスの理想は、
福祉的就労からどんどん一般就労にしていくことです。
その理想を一緒に追っている、A型事業所さんも、
どんどんA型事業所を卒業して一般就労をしているということ。
卒業していく人も多く、それでも常に入ってくる人も多いということです。
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【施設外就労から直雇用】
A型事業所の例のように、施設外就労から直雇用の流れが進むといいなと思います。
A型事業所で経験を積むことで、
選択肢がひろがること、視野が広がることも、
次のステップに行きたいという希望をいだくこともあると思うのです。
逆に嫌になってしまうことも、当たり前ですが、どんな会社でも福祉的な就労でもあると思います。
特に福祉的な就労をしていると、
安心安全な場だし、仕事は出来ているし、
同じ言葉で話せることや、合理的配慮も声に出すことが他よりもしやすい環境です。
そこから別のステップに心を動かすって、本当に大変だし、
チャレンジするのも大変だなと思います。
きっと、未来に希望を感じられるようになっているんだろうと感じました。
■最後に
最後までありがとうございました。
新しい取り組みがどんな風に動いていくのか、
私もまた関わりながらたくさん学んでいきたいなと思います。
次回は、後藤先生に連れていっていただいた、
「岐阜県障がい者総合就労支援センター」さんを紹介します。
いつものようなインタビューではないのですが、障碍者の就労を包括しているような場でした。
次回も見てもらえると嬉しいです😊