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楽しんだもん勝ち!

最近、Kindle Unlimitedで乱読してる中で出会った一冊。

本自体は知ってたけど、ちょっと前の本だから買ってまで読もうと思ってなかった本。こういうセレンディピティに出会うのもサブスクの良いところ。本屋や図書館など物理的なセレンディピティも好きだけどね。

できたものを売る「アウトプットエコノミー」に対して、プロセスそのものを売る(サービス化/エンタメ化する)「プロセスエコノミー」。
オンラインサロンなんかが典型的な事例かな。クリエイター向きな考え方ではあるものの、企業としての応用もできそう。

情報が出回りやすい世の中でのアウトプット勝負だと、一番良いもの(コスパ含む)が評価され、勝者総取りとなる。プロセスを公開することで、商品やサービスにストーリーが付与され、他にはない価値が生まれるという考え方は重要だと思う。

本書の中で、自分の仕事にも関係しそうで特に興味深いなと思ったのが、「地方創生の課題解決過程自体をエンタメ化する」という観点。

地方の移動弱者問題など関心があって今の仕事に転職したんだけど、自治体や事業者からのトップダウンでの解決の難しさを常々感じている。
本当は住民の方からももっと問題意識を持ってもらって、「やらないと将来自分が困る」と思ってもらいたいんだけど、そこにはまだまだ大きなギャップがある。

一昔前は地域コミュニティが機能してて、地域のためにやらなきゃと思っている人がたくさんいたんだろうけど、そういった部分は希薄化しつつあるような気がする。

企業として課題解決に取り組みたいけど、ビジネス(収益事業)としての厳しさをどうクリアするかはモビリティに限らない地域課題の問題点だと思うけど、「課題解決過程のエンタメ化」にはヒントがありそうな気がする。
「楽しんだもの勝ち!」という言葉もあるし。

コミュニティに所属したくないと思っている人は少なくて、どこかのコミュニティに所属したいというニーズはあると思うから、ここをどう刺激していくか。まだ解は見えてないけど、思考のとっかかりになるかもしれない。

こういう出会いがあるから、「とりあえず読んでみよう」という読書はやめられない。Amazonの罠にまんまと引っ掛かってる気もするけど、しばらくサブスク契約継続だな。

以上


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