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人生で一番濃かった職場は、私に強さをくれました。

今まで何回転職しましたか?

「転職体験記」
これを書くにあたって、過去の職歴をちょっと考えてみました。

  • 生命保険営業

  • カフェ店員

  • bar店員

  • 消費者金融窓口

  • 住宅ローンの債権管理部

  • NTTの子会社

  • ナイトレジャー会社

  • WEBライター

自分で言うのも変ですけど、いろいろな経験積んだなと。
この中でも、一番人生においてインパクトがあるのは消費者金融です。

多分、後にも先にもあんなに刺激的な仕事はできないんだろうなって。

刺激しかない毎日

「はよせーや!!」
大阪らしい怒声が響くのは、毎日のこと。

あの頃の私は、まだ22歳か23歳。
自分の祖父くらいの男性から怒鳴られ、カウンター上の物を落とされる。
そんな毎日を過ごしていた。

普通の女の子なら、怖がって辞めるのは容易に想像できる。
しかし、私の頭の中は「うーわ!映画の世界だ」ってわくわくしていた。

おじさんの怒鳴り声も、目の前にある札束も、刺激でしかない。
普通に生きていたら、間違いなく触れられない世界。

この仕事をしていたのは、たった半年。
でも間違いなく「人生で最も濃い職場」だった。

間違いなく私が強くなれた職場

「大丈夫ですか?」
毎月、派遣元の営業さんがうろたえながら私に聞いてくれた。
契約更新の話は、いつもバックヤードで行っていた。
もちろん、周りに社員さんがいるので本音は話せない。

別に、この職場だけじゃなくどこの現場でもそう。
派遣先で話す以上、ある程度嘘でも「大丈夫です」っていうものである。

しかし、この職場に関しては「嘘偽りなく楽しい」と言えた。
「大丈夫ですよ。契約以外の仕事は一切していませんので」
私がついた大きな嘘。

本当は、派遣がやってはいけない「現金を銀行に持っていく」という業務をこっそりやっていた。

22歳の女の子が、1000万もって都会のど真ん中を歩く。
こんなことも、私にとっては刺激でしかなかった。
今でいうパワハラしかない職場も、面白かった。

当時はパワハラなんて概念なんてない。
店長から「もうちょっと早くできんの?」なんて言われても、圧って思わなかった私は、やっぱりちょっと変わってるんだと思う。

豆腐メンタルだった私でも、毎日異常なところにいると強くなれた。
「目つきがヤクザ」って言われるまでは、ヤバさにも気づいていなかったけど。

人生において揺るがない価値観が生まれた職場

「一生ギャンブルはしない」
消費者金融で働いたときに、私の中に芽生えた価値観。
41歳になった今でも、1円たりともギャンブルにお金は使っていない。

お高そうなスーツを着た男性が「融資枠増やしてもらえませんか?」と来店する。
断られると自分よりも、ずっと年下の私に罵詈雑言を投げつけてくる。

この様子を見て「ギャンブル狂って人間の墓場だな」って22歳で思った。
それは今も生きていて。
お金は人を狂わせる。

だから私はギャンブルはしない。
お金は貸さない。
そう決意できた職場。

転職したのは周囲からの声

「仕事何してるの?目つきヤクザなんだけど」
「あんなに優しそうな顔だったのに、顔変わったね」
「仕事辞めたほうがいいんじゃない?」

消費者金融に半年いた頃、大切な友人たちから次々と心配されるようになった。
自覚はなかったんだけど。
目つきがヤバいぐらい、鋭くなっていたらしい。

(楽しいからやめたくないんだけどな)
そんな風に思っていた時に、店舗移動の打診。
「企業様からすこぶる評価が高いので、売り上げのいい店舗へ移動お願いできますか?」
関西の中でも、お行儀がよくない土地柄で有名な店舗への打診。

「え。ヤダ。怖い」
友人たちからのSTOPもあり、この仕事をスパッと辞めた。
次の仕事は普通の事務。面白くなくて続かなかったのは言うまでもない。

さいごに

転職によって、自分の人生が全然違うものになります。
職場でできる体験って、人生に大きな影響を与えます。

私にとって、消費者金融時代に得たものって「強さ」だと思っていて。
後にも先にも、ショッピングバッグに数千万入れて歩くことってないです。
そして、狂気の顔で「燃やすぞ」って叫ばれることもないですよね笑

いらない体験とも言えますが笑
でも、これがあったからその後の職場で何言われてもダメージになってないんですよね。

今WEBライターとなり、最後の転職にしたいなって思っています。

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