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私には価値がない。ノースキル事務員が呪縛から脱却できたのは「やるしかない」だった

「このまま、この仕事を続けてどうなるんだろう?」
私がまだ29歳の頃の話です。当時の私は、スキルのいらない事務員でした。長く続けている同僚がデスクで手を止めつつ、ボソッとつぶやいたので「急になに?」と聞きました。

「だって、この会社を辞めたら使えないスキルばっかりでしょ?30も過ぎてノースキルってヤバくない?」
確かに。そう思った私は何も言い返せませんでした。当時の私はスキルがないことに対する危機感がないほどに、受け身で行動力がありませんでした。


「私なんか」が常に足を引っ張っていた

その当時からスキルが欲しかったし、もっと稼ぎたかった。しかし私は就職氷河期世代です。100社以上の面接を受けて「不採用」と言われ続けてきた。

今思えば「私には価値がない」が生まれたのはこの時だったのかもしれません。「人材は使い捨て」そんな空気感があった時代ですから、ミスをすればあり得ない程に怒られる。褒められることはめったにない。

いつしか「やりたいな」と思う仕事を見つけても「私なんかが受かるわけないし」と受けることさえできなくなっていました。

転機が訪れたのは「子どもの教育費不足」問題が訪れた5年前。
私が動かなきゃ人生終わる。そう思うと受け身な私でも行動を起こせました。

やるしかない。が自分を変えた

必要に駆られてライターになった時も不安だらけでした。私なんかがライターになれるの? スキルがあるわけでもないのに……。

でもやるしかなかった。
稼げるようになるまでに時間はかかりました。けれど、クライアントさんから継続をしてもらうたびに「私なんか」は薄れていったのを覚えています。

そしてもともと好きだった「心理」の勉強や「スピリチュアル的思考」についても勉強を始めました。今までの自分の考え方を変えると、人生がガラッと変わる。

これは本当でした。
弱い自分を認めながら、プラスに考えていく。魔法のように変わることはありませんが、地味に自分を変え続けたら「新しい私」になれました。

自分が変われば周りも変わる

「私なんかに価値はない」
この思いを徐々に薄くしていったら、周囲から必要とされている実感が持てたのです。考えてみたら、14年も同じ会社でアルバイトできている時点で、会社にとっていらない人ではないですよね。

ネガティブに支配されていた私は、そんな簡単なことにも気づけなかったのです。ライターとして5年以上継続できて、新しいチャレンジも今スタートできています。

この現実を作ったのは、思考を変えたからです。

思考が行動を作る。行動力がなくて悩んでいる人は、この考え方を取り入れてください。最初は弱さを認めるところからでいいと思います。
何か新しいチャレンジがしたいのに、行動できない人の背中を少しでも押していけたらいいなって思っています。



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