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小さな家族の話

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ふたりで母になる決意をしたレズビアンカップルの記録。写真は全て私たちの生活を切り取ったもの。一般社団法人こどまっぷさんについてはコチラ→ https://kodomap.org
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2020年3月の記事一覧

味方がいれば泣かずに済む(かも)

味方がいれば泣かずに済む(かも)

子どもがほしい!という共通の夢を追いかけるべく共に生きる道を選んだレズカップル。
気がつけばひとつ年を越してしまっていたけど当初の夢を忘れたわけではありませんでした(決して)

そもそも物件探しの際に契約上ふたりの名前が並ぶことを前提としたのは、子どものいる将来を考えてのことでした。

それは育てるための環境づくりということではなくて、まずは私たちの関係をきちんとしておくべきと判断したという意味で

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目標は生活を共にすること

目標は生活を共にすること

穏やかで特に問題なく生活を続けていた恋人未満なレズ2匹が「子どもがほしい」という同じ希望をもって盛り上がってきたわけですが。

ちなみにまだこの時点で性交渉(あぁ、言っちゃった)なしです。
ここ、まだ恋人未満期間の中間くらいだったはず。

けど子どもを産み育てよう計画が発足してからは時の流れが倍速…
ふたりの目標は"恋人として一緒に生活すること"から"家族になること"になったわけですから、それまで

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まさかの決定打

まさかの決定打

23歳の冬にナチコとの「地元のイオンで久しぶりに見かけた中学の同級生」的再会を果たし、今思えばちょっとホラーな勢いでこちらのペースに巻き込み見事彼女を居候化させた私。

その後4ヶ月ほどの「ただの同居人期間」をのんびり仲良しスローライフに費やすような女ではありません。

先天性のケチである私は時間もお金も無駄にしたくないせっかち人間なので、理想的な恋人の条件に彼女がどの程度当てはまるかを検証すべく

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どこにでもあるような再会

どこにでもあるような再会

2年ぶりに彼女と再会したとき、私の中にはそれを予感していたような不思議な感覚がありました。人並みな言葉でわかりやすく表現するなら、あれはまさに雷に打たれたような衝撃でした。
『これっきりにして別れてはいけない』という根拠のない確信から何度かお酒の席を設けてみた結果、彼女はあっさり私の部屋で眠るようになりました。

交際がスタートしたのは翌年の春。4ヶ月ほど居候と家主の関係を保ち続け、気がつけば互い

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