ときどき

 時折文章を書きたくなる。手で鉛筆を持って、紙の上を滑らせて埋めていくのもいい。パソコンのキーボードをカチャカチャと押して、画面を埋めていくのもいい。稚拙な言葉しか使えないので文章も拙いけれど、それでも文章を書くことやはり楽しい。自分の文章を読むと、なんと内容のない薄っぺらい文章だろうと悲しくなるけど、少なくとも書いてるときは楽しいと思える。

 小さいころ本を読むのが大好きで、当時は自分も将来同じように人の心動かせる本を書いて生計を立てたい、作家になりたいと思っていた。いつごろからか、本を書くのもやめたし、作家という夢も消え失せていた。その一因には自分の感性というか考えに幻滅して、自信を失ったことが挙げられると思う。いつからか自分の文章を人に読まれるのが怖くて仕方なくなった。この文章を読んで自分はバカにされないだろうか、小学生のころは根拠のない過剰な自信を抱いていただけあってその反動は大きかったように思う。今は中高生のころほど自分の文章が読まれるのが怖いわけではない。しかし、そう思うのはもしかしたらそもそも人に読まれるような機会が減ったからというだけかもしれない。それでも今は匿名というのが大前提であるが、こうして人に文章を読んでもらうことに抵抗が少なくなった。自分の本心をつづることにも恐怖心を抱かなくなった。

 やはり作家になるのは、もう踏ん切りがついたというか、その夢とは決別したというか...(言葉の使い方が間違っている気もしませんが)
こんな言い方したらまるで一通り努力した末の決意のような感じだけど、そんなことはなく、ただ成長したということだと思う。作家にはならなくても、言葉に携わる仕事はしたい。言葉にまつわる仕事といったら、たくさん挙げられる。作家、作家を支える編集者。映画やアニメだって心をしびらせてくるような魅力的な言葉やセリフの詰まった作品がたくさんある。だから監督はもちろん、映画の配給会社も候補に挙がる。あとは、広告のコピーライターとか、広告にまつわる仕事も気になる。どれも言葉で人の心を動かす職業だ。私は言葉が巧みではないから決して、向いているわけではないけれど、それでもやはり私を形づくっているのは、小さいころに読んださまざまな小説や中高生のころふけっていたたくさんのアニメなのだ。趣味を職業にすることに賛否はある。それに上述した職業どれも狭き門なのだ。だから、現実的かと言われると、わからないけれどそれでも挑戦はしたいと思っている。そうはいっても、本当は就職先が見つかるかすら怪しいような人間なので不安しかない。いわゆる「ガクチカ」とか長所とか短所とか...。もう何も考えたくない~(笑)

 まだ大学2年生だからそこまで迫っているわけではないけれど、そろそろゼミを選ばなければならないのでネ。

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