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続、ハラスメントを減らすための考え方

ハラスメントの定義である「相手の人格や尊厳を侵害する言動」とは、上司と部下の間だけでなく、取引先、同僚、身近な人であったりする場合もあるのではないでしょうか。例えば、個人に対して大声で怒鳴り続ける、人前で叱責する、人格否定の言葉を言う等があると、精神的にかなりダメージを受けます。数年前のことであっても、他者に対してのことを傍で聞いていたとしてもです。


そのままにせず、信頼できる人に相談する、物理的に距離を置くなどの対応も必要ですが、「ストレスゼロ」という考え方では、心のリカバリーを図るトレーニングが紹介されています。我慢するでもなく、考え方を変えるのでもなく、捉え方そのものを変化させていくというものです。

ストレスは捨てられる」という書籍で紹介されている方法は、記憶にある、映像や言葉を、色や言葉の速さなどに変化をつけて再現することで、少しずつ恐怖や悲しみを変化させていく方法です。


また、日本語表現の特性から起こるハラスメントの対処法も重要です。英語であれば主語である「そのレポートの内容が」「メールの書き方が」と、述語である「不十分だった」「間違っている」が伝えられますが、日本語は主語抜きで「不十分だ」「間違っている」だけ伝えられることもあり、自分自身のことを否定されているのだと拡大解釈されることもあるからです。

その場合は「レポートの内容ですね、どの部分が不十分であったのか教えていただけますか」等と、話の本質を確認して、受け取るべき内容のみ、受け取るということです。

また、相手がいつの間にか、伝える内容から脱線して「人柄」「バックグラウンド」等まで広げて話し出したりする場面があれば、それは関係ないことであること、人格を否定された気持ちになることを伝えてよいのです。

すぐに伝え返せなくても、相手が冷静になった時に伝え返す、もしくは、信頼できる人にその点を伝え、伝え返してもらうのです。相手の方が、気づかずに栗化していたとしたら、所属組織が大きなダメージを受けることになるからです。


どのような状況であっても、個人に対して大声で怒鳴り続ける、人前で叱責する、人格を否定する発言を行う等を、受け入れる必要はありません。

「相手が間違った対応をしているから」「相手のスキルが低いから」「相手が自分を不快にさせたから」等の事実があったとしても、何が間違っているのか、何が不足していたのか、何が不快だったのかを伝える方法はあるはずだからです。


少しずつ、環境を変えていきましょう。