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越境学習とミドルのキャリア開発

法政大学の石山先生によると、越境学習とは「自分にとってのホームとアウェイを行き来することによる学び」とされています。実際に越境学習を実践する場として、社内兼業や社外での副業やプロボノ、ボランティアなどがあります。

実際に越境学習を支援するワークショップや、個人の方向けのキャリア相談では、30代後半以降のミドル世代の参加が増えていると実感しています。

社会人経験も長くなり、組織内では中堅層として頼られる存在です。けれども、「もっと成長できるのではないか」「伸びしろがあるのではないか」と感じる時期でもあるのではないでしょうか。

あるいは、組織内ではリーダー業務が増え、プレイヤーとして力を発揮する場が減ってくる時期かもしれません。

越境学習の効果については、「知の探索」によるイノベーションや、自分の価値観や想いを再確認が期待されています。越境学習そのものが、自分にとってのイノベーションでもあり、新たな場での経験が組織に戻った時の力となるということですね。

とはいえ、勢いだけで経験を積むだけでは、自信のなさや不安などから戸惑いもあるでしょう。「なぜ挑戦したいのか」「何を得たいのか」「組織に戻った時にどのように貢献したいのか」などを考えておくとよいですね。


ワークショップに参加する仲間や、外部の専門家による客観的なフィードバックを活用していきたいですね。
越境学習が気になりだしたら、その時が動くタイミングです。

参考:日本の人事部/経済産業省