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ダイバーシティ、6割が知らない背景

2019年にNPO法人GEWELが実施した調査では、全国市民の 6 割がダイバーシティについて、「まったく知らない」と「見聞きしたことはあるが意味はわからない」と回答という結果でした。企業の中でダイバーシティ推進担当をされている方や、推進活動を行う団体に所属している方の間では当然だと思うことも、普段の生活や仕事に直結していなければ、理解する必要もない、ということなのかもしれません。


言い換えると、ダイバーシティ(多様性)が、生活や仕事の中で身近に感じられる人には、大切な事柄として根付いているということです。


例えば、障害の有無や、国籍の違い、世代の違い等、見て分かる違いがある人と接する機会があることや、学歴の違いや考え方の違いなど、見た目ではわからないけれど、接する中で分かる違いがある人と接する機会があること。その中で、違いがあるけれど、一緒に何かを行うことで、自分では気が付かなかったことに気づくことができたという実感や、違いがあることで、何かを一緒に行うときに多様な視点で物事を考えられるようになったという実感などがあるという場合もあるでしょう。逆に、違いがあることで、居心地が悪い思いをした経験から、ダイバーシティについて知るという場合もあるでしょう。


知る機会があった人が、そのことで得た考えや気づきを、周囲に伝えていくことで認知はさらに広がっていきます。なぜ知らないのだろう、から、知ってもらうにはどうしたらいいだろうと考え方をシフトさせるということです。