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聴く力と場を創る力、コミュニケーション力の内訳

先日、担当した研修の中で話題となった本が「LISTEN」です。
「相手が自分でもわかっていないことを聞けるのが、優れた聞き手」等、心に残る言葉が綴られています。


一方で、普段の生活の中ではそこまで「聴く力」に注目が当たることは少ないのではないでしょうか?それは私たちが、「コミュニケーション」という言葉を聞いたときにイメージする内容が「話す力」に関わるものが多いためです。

私達は、「コミュニケーション力が高い」と訊いた場合に、「話が上手」「誰とでも上手に会話ができる」等のシーンを考えがちです。
けれども実際には、人とかかわる場面はこちらが一方的に話すばかりではありません。
・自分が話す場面
・相手の話を聴く場面
・場の雰囲気を作る場面
・場を動かす場面 もあります。
つまり、相手が話しやすいような態度を取ることや、人と人とが関わりやすいように動くこと、悪い雰囲気になっている場の空気を換えるような働きかけをするときにもコミュニケーション力を発揮しています。

例えば、
誰もがはやしやすい場を創り「シニア世代と若手世代の仲介役」をされている方や、議論が硬直した時に「こう考えるのはどうでしょうか」と視点を変える発言をしたり、休憩を入れる提案をする方などです。

コミュニケーションは情報や想いをやりとりするということ。
聴く力や場の雰囲気を作る力も使って、組織の中でさらに貢献できるとよいですね。普段、研修やキャリアコンサルティングでお会いする方からお聞きする方の中には、聴く力や場を創る力、場の空気を換える力をお持ちの方によくお会いします。既にできているからこそ、「話す力」を磨くことに関心があるのかもしれませんね。

そして、「聴く力」を仕事として駆使する方にとっては、技能を磨くこととフレームワークに沿って訊き出す力も大切にしたいものです。

研修や個別キャリアコンサルティングにてお伝えしています。