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ウノスケ(右脳でスケジューリング)

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右脳でスケジューリングする手帳 『M365』は、正方形ベースのデザインです。正方形デザインは閉鎖性が強く、上下左右どこから見ても対称で、とてもシンプル、パッと見て美しく、その瞬間…
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2020年11月の記事一覧

出会いを手帳に書き込む

無駄なことのなかった2020年今年もあと一ヶ月と少々を残すのみとなりました。終わってもないのになんですが、わたしを含めて世界中の多くの人々にとっておそらく一生でもっとも無駄なことのなかった年になるはずです。 無駄がなければ充実するのでしょうか?そうではありませんね。しかも困ったことに満たされない一年でした。まだ、過去形で語れないのは残念であります。便利さ、快適さと引き換えに無駄をなくしていくときには、窮屈なこと、画一化への抵抗が薄れるため、つまらないという感覚すらマヒしたも

手帳の季節

文房具売場の一番いい場所に手帳が並べられる季節になりました。わたしが初めて買った手帳は、高校生のとき、東急ハンズで見つけたイノベーター社製のものでした。グレーのカバーに「innovator」と縦に入ったロゴが格好良かった。わたしは道具から入るたちで、その最たるものが文房具です。例えば、万年筆はペリカン社製を長年愛用しています。わたしの手は厚くて大きいほうだけれど、軸はやや細くて、ペン先はF、インクはウォータンマンのブルーブラックが好き。黒とロイヤルブルーのインクはモンブラン社

予定にないことを書く勇気

もうじき新しい手帳を使い始める季節になります。スマホでスケジュール管理をしていると、新しい年に新しいモノをおろすというような区切りがありません。手帳は一般的に一年ごとに新調します。新品の手帳を開くと、さてなにから書こうかドキドキとワクワクと、本当にこんなこと書いてもいいのかというちょっと後ろめたい気持ちが交錯します。毎年味わう気分です。新しい靴を履いて出かけるときや、新しい鞄を傷つけないようにかばいながら持って歩くというような、真新しいモノを身にまとうとちょっと自分がバージョ

やりたいことは紙であれ電子であれ手帳が高機能する過程で失ったシンプルな操作性

バブル期のころまで手帳は購入するものと別に貰い物で済ませる人たちも多くみられました。 明治13(1880)年に住友銀行(現三井住友銀行)は横浜・馬車道の文具店・文寿堂(ぶんじゅどう)に社名入りの手帳の制作を依頼しました。これは我が国の民間初の手帳であり、足掛かりに文寿堂はあちこちの企業から洋式の手帳の受注生産に成功します。企業は年始に社員に自社の刻印の入った手帳を配り、一年間使わせました。社是・社訓・度量衡(どりょうこう)の一覧、年齢早見表などが記載されていました。多くの企

進歩を拒むへそ曲がり

スマホは無個性なコンビニエンスストア 電子手帳をベースとしたスマートフォンは、ガラケーからさまざまな用途を引き継ぎました。電話帳、通話機能、カメラ、メール機能。インターネット閲覧、ワンセグといったところが代表例です。ガラケーの時代にはテレビゲームも原始的なものでしたが、今日ではゲーム専用機と比べても遜色がありません。スマホは電話と言いながら、高性能な小型コンピューターですから、新しいアプリケーションを増やせば機能を増やすのは簡単なことです。音楽プレーヤー、動画再生プレーヤー

仏教の時代が来ています

高野山は、今から1200年前に、唐から帰ってきた空海さんが嵯峨天皇(さがてんのう)から、密教の道場を開いて良いというお許しを得た場所です。真言密教の聖地として知らぬものはない、平成28年に世界遺産にも登録された日本で最も注目される場所のひとつです。高野山は和歌山県にあります。東京方面からの鉄道には直通のルートはなく、一度大阪まで出る必要があります。南海線のなんば駅から1時間「こうや号」にのり終点の極楽橋駅で降ります。そこから高野山口駅までケーブルカーに乗り、バスに乗って高野山

「言行一致」まさにスケジューリング

知識と智恵 知識や教養がどれほどあっても、それは単なる情報量にすぎません。どれだけ多くのことを知っていても知識は正しく使いこなすことができなければ振り回されてしまいます。何事にも関心を持ち、より深く学ぼうとする心がなければ、役に立たない情報にすぎません。そのために必要なのが智恵です。頭の良さは情報量ではありません。柔軟で発想力や判断力があり、人のことを考えるコミュニケーション能力などが加わって初めて頭が良いといえるのです。 ここでいう頭のよさとは学校の成績ではありません。

手帳はステータス

ドイツのグーテンベルクが1445年ごろ活版印刷を発明し、聖書の普及に大きく貢献しました。一方、今日のようなあらかじめ印刷された手帳の歴史は1812年イギリスの文具商レッツが商品の在庫管理や帳簿の記録を書き留めるものが欲しいという顧客の商人たちのニーズから、見開きで6日間を記録する手帳(ダイアリー)を開発しました。キリスト教国での商用を想定したものでしたから、安息日である日曜日は含まれないものでした。付録として巻末にロンドンの船の航行スケジュールや潮汐表がついていたといいますか

手帳を選ぶシンプルな理由

コンピュータはロボットか?私はイラストレーターの鴨沢祐仁氏の大ファンでした。十数年前ひょんなことから縁ができて、わが社のミニコミ誌「やさしくデジタル」のためにイラストを描いてもらえることになりました。元来広告関係のイラストレーターというのはアートディレクターから詳細なモチーフを提示され、それに逸脱しない範囲でイマジネーションを膨らませていく職種で、それがまた作家性でもあります。で、そうしたことにあまりくわしくなかった私は、鴨沢氏にとてつもなく厄介な注文を怖いもの知らずにしまし

やさしくデジタル

スマホはお節介な友だち この30年、通信環境は固定回線から無線の時代へ急激な移行を遂げました。 せいぜい自動車電話や電池の保たない旧式のポケットベルすら高級品だった時代には、固定電話が実質的なリアルタイムの通信手段でした。 外回りの営業社員は会社に公衆電話から定時連絡を入れたり、アクシデントで待ち合わせ時間に遅れそうな場合は面倒でも固定電話のある相手とアクセスするしかありませんでした。ポケベル、携帯電話、スマートフォンといった文明の利器は、非生産的な作業から私たちを解放し

改めて手書きの良さに気づく。

手帳を試作段階で実際に使ってみると、改めて手書きの良さに気づきました。まだ人間の本来持っている能力がまだまだあるのではないか、手帳の使い方ひとつで自分自身の可能性ももっと引き出せるのではないかと思うようになりました。 今の自分を知ること、自分のことを信じることなど、昔の日本人の智恵の使い方を海外から逆に知るようなことがあります。同様に未来に生きている私たちも、過去の良さを再認識できるようになりました。 仏教や日本人の智恵の素晴らしさも改めて知るようになりました。わくわくし