hajimeni

noteはじめました。

実は、noteにはあまり乗り気ではなかったのですが、初めてみることにしました。
後ろ向きであった理由は、他人のプラットフォームに自分の記録を残すことへの嫌悪感。そして、著名人やインフルエンサー、商材屋たちがやっている課金誘導がとても嫌いだから。

ここ一年、公私共に色々と重なり、自分の人生を深く考える日々が続きました。ぐるぐると思考の迷路を彷徨いながら、ふと気づくと毎回出会う看板には、「人間案外いつ死ぬかわからない、いつどうなるかわからない」と書かれていました。何度も実感してきた言葉ですが、また一つ深く実感をする日々。

その中で、いざ自分がその立場になったらどうなるのか。
心のなかに湧き上がって来たのは、「何も残せず消えていく恐怖」でした。

子供の頃から、頭の中で物語が生まれていました。
音楽が生まれて、キャラクターが動き、映像が、話が紡ぎ出されていました。
これは、誰でもみんな当然にそうだと、実はつい最近まで信じていましたが、なにやら「普通ではない」ことのようです。
湧き出る場面。会話。世界。
脳の中の映像をスケッチし、話を書き、リズムに乗る。
俺の人生の多くの時間は、このこととの共存生活でした。
ですから、これらの物語たちは、自分の一部なのです。
空想であり、自分ではない人物たちの人生ですが、より生々しい自分の一部でもあるのです。

自分が消えていく時、自分が他の人よりも持っているものはなにか、残す価値があるものはなにかと考えると、どうしてもこの物語たちしか出てきませでした。しかし、それらも出版や映像になっているわけではありません。
自分の頭の中とノートに書かれた文章や画、写真、そういったものたちだけ。

完璧主義者なので、中途半端なものを出すのは非常に嫌なのですが、こうなっては致し方ありません。
今持っている思考と想像のかけらたちを一度バックアップしておこうと決心しました。
そうした後ろ向きな理由が、今回noteを始めた理由です。

本来は、自分のサイト上で残しておきたいのですが、生憎自分になにかあった後はそのサーバは管理されず、お金が払われなければ停止されます。あっけなく、この世界から抹消されてしまうのです。
デジタルで飯を食っている身ですが、デジタルとはなんと脆弱なものでしょうか。
現行サービスで、最も広まっていて、一定の継続性が見えて、公開性があって、利用も容易であるサービスは何かと考えた時、noteがやはり一番かなと考えました。もうブログサービスの時代でもありませんし、SNSもちょっと違いますからね。

noteに置くもの

さて、そんなこんなでnoteを開設したわけですが、以下のようなものを置いていく場所にしたいと考えています。

  1. 昔書いた短編

  2. 構想中のもののメモ

  3. 思いついた短編

  4. その時々の個人的思考と思想

1.昔書いた短編

書きためている短編たち。「てにをは」くらいは直すかもしれませんが、基本的にバックアップです。あまり細かいことは考えず、ポン置きしていきます。
直しをしたりして完成させたら…うーん、先のことは考えないことにします。

2.構想中のもののメモ

いつも何作も構想中のものが頭にあります。何年も頭の中に住み着いてる人たちです。それぞれが好き勝手に脳の奥と表面を出入りしてきます。
ですので、表面に出てきた時のメモたちを、ある程度まとまったらバックアップとして残そうと思います。
文章、イラスト、図、写真、、、色々形は変わるかもしれません。

3.思いついた短編

ふっと話が湧き出てきて、ザーッと書いてしまうことがあります。そうゆうものも、どうせ出す場所もないし、こうした場所がいいのかなーと考えています。もしかしたら、そういったものは有料にするかも?(興味ある人は読んでもいいよ、くらいの気持ち)
実際は、全く無計画です。

4.その時々の個人的思考と思想

これは、今のところ書くつもりはないのですが、性格的に、noteに書くのが好きになってきたらブログのように書き出すかもしれません。そうなった場合は、これは有料にします。細かいことは、全く未定。というか、今のところは書くつもりはありません。ここは、あくまでバックアップ置き場のつもりです。

ということで。

以上の4つが現在想定している内容となります。
これを書きながら、こんな文章誰が読むのかと思ったりもしているのですが、ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。

物語というのは、いいものです。
自分の体験してない世界を体験させてくれます。そして、それは、想像力となり、実生活においても経験論に頼らない、ある種客観的な、ある種人情的な、様々な立場に立った見方を受け入れる土壌や、様々な事情を推察する理論力になったりもします。

物語は、逃げ場所です。逃げ場所はとても大事な場所です。なくてはなりません。そこで普段の自分から分離して、癒やされ、忘れ、そして想像力というパワーを得て少し成長した自分になって戻ってくる。
俺の物語たちが、見知らぬ誰かの、ほんの一時の逃げ場所になれれば、それは俺が生きた証であり、ここにバックアップを置いた甲斐があったというものでしょう。
あと俺にできることは、三日坊主で放置しないようにすることですね。

光武道明 2023/11/23



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