見出し画像

「王家の紋章」2021/8/15マチネ 耳福な歌声と王道のキュン♡ストーリー①

大雨とコロナに心折れそうになりながら、帝国劇場「王家の紋章」8/15マチネ観劇してきました。2019年12月の「ロカビリー☆ジャック」以来の海宝直人さんを観たくてチケットを取ろうとしたのですがなかなかご縁がなく、やっと見つけたJCB半館貸切公演。海宝さんに加えて木下晴香さん、大貫勇輔さん、新妻聖子さんがキャスティングされている日で手に入ったときからとても楽しみにしていました!

キャスボ

ストーリーは公式を参考にしていただければと思いますが、簡単に説明するとエジプトで考古学の研究をするアメリカ人のキャロルがある日、未発掘のファラオ・メンフィスの墓を発見。墓を調べていると愛する弟の墓を荒らされたと怒る姉アイシスの力によって3000年前の世界に連れ去られてしまいます。
はじめは、戸惑いを隠せないキャロルですがエジプト人と異なる金髪で白い肌を持ち、現代の科学や医療の知識を持つ珍しい彼女のことを人々がほっておくはずもなく次第にエジプトに幸運をもたらす「ナイルの娘」として崇められるようになります。
反逆者をためらいなく殺し、国民に横暴な態度をとるメンフィスも、自分に臆さす意見する美しいキャロルに惹かれていきます。残虐なメンフィスをキャロルは嫌いますが、生まれたときから命を狙われている過酷な運命である彼を理解し次第に態度を和らげていきます。あるとき命をかけて自分を守ってくれたことからメンフィスに惹かれている自分に気づきます。
2人の愛はやがて、打倒エジプトを目指す隣国ヒッタイトとの戦争にも影響していき…といった流れになっています。

観終わってすぐの感想は
おもしろい!きゅんきゅんした!ドS海宝さん最高!
声量おばけしかいない!耳が喜んでる!
翻るマントかっこいい!布フェチバンザイ!
リーヴァイの壮大で少し湿度のある曲大大大好き!
もう1回観たいいいいいいい!でした!

(取り乱しましたごめんなさい)

少女マンガ王道のタイムスリップ系に加えてだんだん嫌っていた同士が惹かれていく感じがきゅんきゅんであっという間の時間でした。
エリザベートやMAでもおなじみのリーヴァイさん作曲のため、重厚感にプラスしてどこか湿っぽい暗さみたいなものがあり陰謀が渦巻くエジプトにとても合っていました(CDほしいな)

キャストごとの感想
海宝直人さん
私のなかで今までアラジンやカジモドのイメージが強く、ザ王道の王子役に驚きましたがドSで横暴な王子がとても似合っていました。
自信に満ちていてなぜ自分に愛されているのに嬉しくないんだとキャロルに迫る姿は新しい一面がみられドキドキ(オペラ座のファントムとかも似合いそう!)何度もキャロルを強引に抱き寄せるシーンがありその度にオペラをかまえてじっくり観てしまいました♡木下さんと良い感じの身長差で包んでる感があってマンガのひとコマみたいに感じました。
マントさばきがとても上手で(グリブラの悪役特集思い出しました)去り際が毎回美しくて釘付けに。濃いメイクも相まってまるでアニメをみているかのような動きでした。
また、物語の後半では、キャロルがいないと生きていないと取り乱すシーンもあり子犬のようなかわいいギャップに胸が苦しくなるほど。
王家としての威厳を感じさせるような強く美しい歌声も堪能できました。

木下晴香さん
プロデューサーズ以来の木下さんだったのですが
また、歌が上手くなってる!!!!!
もともと高音がきれいな彼女ですが下の音も響きや広がりが増し、声量も上がり歌声だけで満足できてしまうほど。海宝さんや新妻さんという声量おばけに挟まれても負けない歌声でこれからの活躍が一層楽しみになりました!
1幕冒頭で考古学に心惹かれている様子を歌うシーンがあるのですが、少女マンガ的なキュートなお芝居がとても似合っていました。
物語が進むに連れキャロルは自分に起きたことを受け入れ、歴史を変えてしまうかもしれないけれどメンフィスを愛することを決意するのですが、その意志の強さが現れた凛とした姿も素敵でした。

新妻聖子さん
弟メンフィスを愛する姉アイシスを演じられているのですが、このお姉ちゃんがすごいキャラで…弟を家族ではなくひとりの男性として愛していて何度も結婚を迫り、弟に近づく女性は容赦なく消していきます。物語中では隣国の王子の妹ミタムンがメンフィスに近づいたことに怒り、最後には灯油をかけて火をつけて殺すほど(怖い)ずっと嫉妬に満ちた雰囲気をまとっていて女性の湿っぽいところの表現の上手さに震えました。
音もなく舞台上に現れるシーンも多かったのですが(しかも後ろ向きやフードをかぶって)ぞくっとした空気の変化で登場がわかることが何度もあり改めて素晴らしい女優さんなんだと実感させられました。
今回、初めて生で歌声を聞かせて頂いたのですが、自分以外の女性に関しては嫉妬に満ちた声なのに弟に対してはどこまでもまっすぐな愛を歌っていてこんなに歌声だけで感情が表現できるんだと感動しました。
2幕のはじめでメンフィスからキャロルを愛していると伝えられ、悲しみを歌うのですがこの曲が本当に素晴らしくて!思いは届かなくてもそれでも弟を愛していることを歌い、嫉妬で人を殺したり血のつながった弟に結婚を迫ったりやっていることは狂っているくらいなのですが、最後には一途さを感じさせてその歌声の切なさが帝国劇場に響き渡っていました最後には涙が出そうになる不思議な魅力のある曲でした。

大貫勇輔さん
隣国ヒッタイトの王子イズミル役。メンフィスが太陽のような雰囲気をまとっているとしたら、ちょうど対になるような陰を感じさせるお芝居でした。目つきがとても鋭く、ミタムンの恨みを晴らすためキャロルをさらってエジプトに戦争を仕掛けるのですが、身のこなしがスマートでかっこよかったです。また、彼もキャロルに惹かれていくのですがメンフィスとは違ったねっとりとした愛情表現でどっちが好きかいろんな人と話してみたいなと思いました!

とても長くなってしまったので今回はここまで。
また時間を見つけて音楽や衣装についても書きたいと思います。

ここまで読んでくださった方ありがとうございます!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?