存在してないバンドを組んでみた話
僕は前からバンドを組みたいと思っていたのですが、持ち前のコミュ障と圧倒的なインドア体質が相まって、メンバーを集めることができませんでした。
歌を歌うことも苦手で、楽器もほぼほぼ弾けません。現実的にバンド活動をするまでの道のりには数々の試練が待ち受けています。
それでもバンドが組みたい...!
そんなアンビバレンスな欲求を解消するため、とりあえず手始めにバンドっぽい曲から作ってみることにしました。
実は最近、Logic Proという音楽制作ソフトを買ったのですが、そのソフトで打ち込んだギターやドラムの音がもう本物の楽器音そのままでビックリしていたんです。
Logic Proには、最初から色んなボーカル風の音素材も入っているのですが、打ち込みとそれらの素材をフル活用すれば、もうメンバーがいなくても本物のバンドっぽい曲が作れるじゃん!ということが分かりました。
ボーカル素材は全部英語なので、ぶっちゃけ何を言っているのかよく分からないのですが、そこは感覚に委ねて言葉の意味は放棄していくスタイルで曲を作っていくことにしました。
初めてのバンド曲作り。興奮して途中で踊っちゃったりしながら、なんだかんだで完成した曲がこちらです!
どうでしょう... バンドっぽいサウンドになってると思いませんか..?
いやぁホント凄い時代ですよね。。パソコン一台あれば、バンドっぽい曲がすぐに作れてしまうんですから。
ボーカルの歌声を含め、全ての楽器パートの収録がパソコンのデスクトップ上で完結したことを記念して、この曲に "DESKTOP" という名前を付けることにしました。
ちなみに、歌部分は英語の意味を理解せずに色んな歌素材を組み合わせて作っていることから、「違和感のある英語が書かれたTシャツ」のような歌詞になっているかもしれません。
ということで、ひとまずバンドのオリジナル曲が完成!
ですが、これではまだバンドとは言えません。なぜなら、肝心なメンバーがいないからです。
メンバーが3人から5人くらいいて初めて、バンドとしての活動が始まるのです。そう考えると、僕はただバンドっぽい曲が作りたかったのではなく、「バンドを結成して活動する」という体験を味わいたかったのだと、今改めて気づきました。
しかし、前段でもお話しした通り、持ち前のコミュ障と圧倒的なインドア体質のせいで、僕にはメンバーを集めることができません。
ならばもう、イマジナリーで組むしかない!
いきなりですが、最終手段です。
一番手っ取り早くバンドを結成するには、もう自分の想像力をフル活用して、メンバーが全員イマジナリーのバンドを結成するしかありません。
僕は高校時代、FACTやマンウィズといった覆面系バンドに絶大な憧れを抱いていたのですが、今でもその気持ちは健在です。
そんな覆面系バンドへの熱い想いを今こそ具現化させるべく、フリー素材サイトからフードを被った男の写真をたくさん検索していきます。
アー写に使えそうな画像を見つけてはダウンロード。アー写に使えそうな画像を見つけてはダウンロード。これを繰り返します。
フリー画像を集めていくうちに、カッコいい覆面フード男の写真を発見!
これは使えそう!
早速ダウンロードした写真をPhotoshopで加工して、理想の覆面系バンドのイメージに近づけていきます。
まずアー写を作るにあたり、一番大事なポイントがお面のデザインです。
FACTは能面、マンウィズは狼のように、覆面系バンドはそれぞれキャッチーなモチーフのマスクを付けています。では、自分が覆面系バンドを組むならどんなマスクがいいだろうか。(ひょっとしたら、これを考える作業が一番楽しいかもしれません)
実は僕は前々から、覆面系バンドで活動する時が来ると信じて、マスクのデザインを考えていたのです。
それがこちら!
少年の顔をモチーフにしたシンプルなマークの中に3本の線。
僕の名前はミヤタというのですが、この3本の線はミヤタの「ミ」の部分を表しています。そしてシンプルな少年の顔のマークは、僕の大好きなアニメ「電脳コイル」に登場するサッチーという敵キャラの顔をイメージしています。
実は僕サッチーが大好きなんです。見た目が可愛いのに怖いっていうギャップが堪らんのです。(というように、100%自己満足で自分の好みをマークに詰め込みました)
さて、続いてこのマークを先ほどダウンロードしたフード男の写真に合成していきます。
元画像の顔の部分を切り取って...
自分で作ったオリジナルのマークを貼り付け!
背景部分を消して、フードの色も赤から暗めのグリーンに変更。
この作業を5回繰り返したら、だんだんメンバーっぽくなってきました。
最後に画像の位置や色合いを微調整して出来たのがこちら。
思ってた以上に、実際に存在してそうなバンド風アー写が完成しました(笑)
これをさらに編集して、アルバムのジャケ絵っぽい画像も作ってみようと思います。
先ほどのアー写にそれっぽいロゴや文字を入れて、
ドン!
おおお...! 我ながらカッコいい...!?
架空のアルバムのタイトルは、"TRUTH COMES OUT OF FALSEHOOD"です。和訳すると「嘘から出た誠」という意味になっています。
タイトルの通り、「存在してない嘘の状態から、いつか本当の存在になって世界に羽ばたいてほしい」というこのバンドへの想いを込めました。
そして架空のアルバムタイトルと一緒に、バンド名も決めました。
その名は"DESKTOP"です。
パソコンのデスクトップ上で曲やジャケ絵が作られたバンドというように、ある意味めちゃくちゃインスタントなバンドではありますが、今の時代だからこそ成立しうる新しいバンドの形という意味を込めて、このバンド名にしました。(まだメンバーはいませんが)
さて、まだバンドとしてやるべきことが残っています。
それはMusic Video作りです!
せっかく曲もアルバムジャケットも出来たので、MVも作ろうと思います。
アー写作りのときと同様、フリー素材サイトからいい感じの動画素材をたくさんダウンロードして、MVっぽい動画を作っていきます。
改めて素晴らしい時代に生まれたことに感謝です。カッコいい動画素材を、無料で手に入れることができるんですから、本当にいい時代です。
ちなみに先ほどのアー写兼ジャケ絵の素材はunsplash、MV用の素材はpexelsというサイトのものを使わせていただいています!
はい!ということで、Logic Proで作ったバンドっぽい曲と、フリー素材サイトでダウンロードした動画を組み合わせたMVが完成しました。
それがこちら!
↑アルバム情報をさりげなく左下に載せることで、公式映像感を出してます。
さらにもう一本、ストーリー風のMVも作ってみました。
やはりMVがあると、一気に存在してる感が高まりますね。
もはや存在って何だろうと、存在の意味自体がゲシュタルト崩壊してきてしまいました。脳が疲れ始めているのか、俺...?
架空のMVも出来たということで、この勢いで公式SNSアカウントも作っていきます。
はい! Official YouTube チャンネル、開設しました!
こちらのチャンネルでは、MVと架空の1stアルバムの音源をアップしています。
そして次にこちらが、Official Twitterアカウントです!
https://twitter.com/DESKTOPJAPAN
Twitterの公式アカウントでは、とりあえず存在しないライブの情報や、そのライブで販売する架空のグッズ情報について発信しようと思います。
↑ 存在しないライブ会場「環城門ドーム」にて行われる架空のワンマンライブの告知画像です。MIRAGE SEVENという存在しない企業が協賛している設定です。
↓こちらはそのライブ会場で売る、架空のバンドTシャツとタオルです。
架空のファンのツイートと、それに対する感謝のリプライも作ってみました。
だんだん本当に存在してる感じが出てきたのではないでしょうか。
架空のファンのツイート画像を作る作業は、精神的に辛い部分がありましたが、DESKTOPを本当の存在にするための儀式だと思って、無心でやろうと思います。
いやぁ、ようやく下地が整ってきました。バンドを組みたいという僕の夢は、存在してないバンドの運営という形で動き始めたようです。
次の目標は武道館ライブということで、これからたくさんの人々に、DESKTOPというバンドが存在しているていで、応援していただけるように活動していこうと思います。
最後に、改めてメンバーは存在していませんが、DESKTOPの楽曲は実は既にもう8曲くらい完成しています!
ですので、この記事を読んでくださった皆さま。もしよろしければ、このバンドが実際に存在しているようなていで、皆さんの知り合いの方々に紹介していただけると嬉しいです...!
どうぞよろしくお願いいたします。
👇(各種音楽サイトにて配信中です!)
ここまで読んできただき、本当にありがとうございました!
それではまた!
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