鼻炎症状で曲を作った話
花粉症で鼻がヤバいです。もともと鼻炎持ちなのですが、この季節はティッシュの消費量がえげつないことになってます。
ということで今回は、花粉への報復をテーマに、趣味の曲作りで日頃の鬱憤を晴らすことにしました。
まずはメロディ作りです。
朝起きるといつも左右どちらかの鼻が詰まってる息苦しさや、鼻呼吸する度に鳴っちゃうスースー音へのやり場のない怒り。それらを音のイメージに変換して打ち込んでいきます。
怒りが原動力のおかげか、物凄いスピードで曲が完成しました。
完成した音源がこちらです↓
イントロからすで漂う鼻炎症状への昔年の恨み。音楽って人を幸せにするだけじゃなく、何かを呪うためにつむぐこともできるんですね。
全体的にシンセベースのベチョベチョっとした音色で鼻水・鼻詰まり感を演出しながら、ちょいちょいブラスの音でくしゃみが出そうなときの鼻のホワホワ感も表現しています。
そしてここからが本番です。
出来上がったメロディに鼻水や鼻詰まり、くしゃみといった色んな鼻炎症状をサンプリングした音を貼り付け、奇襲攻撃を仕掛けます。
たくさん録音した鼻詰まりや鼻をかむ音の中から、できるだけカッコいい音を探して取捨選択。(鼻をかむ音のトラックを編集することになるなんて、音楽制作を始めた頃には思ってもいませんでした)
全ての鼻炎症状トラックの選択が終わったら、作った曲に合わせてベストな音の並びを設計していきます。
そしてできたのがこちら。
鼻炎症状をサンプリングして作った
花粉に報復するテクノ (+nose noise ver.)です。
上でも説明しましたが、鼻をかむ音やくしゃみの音、また僕の唸り声などをサンプリングして盛り込んだ曲なので、ずっと聴いていると体調が悪くなってくるかもしれません。
以前も黒板を引っかく音で曲を作ったことがあったのですが、また一つ音楽制作活動を通して呪いを生み出してしまいました。
さて、次はジャケット作りです。
今回は花粉症をテーマにした曲ということで、花粉症持ちの必須アイテムであるポケットティッシュをそのままジャケットとして活用したEPを作ることにしました。
というのも、駅前とかでよく配られているポケットティッシュって後ろ側にチラシがついてるじゃないですか。あそこに音楽のダウンロードリンクを記載したアートワークを載せたら、世界初?の鼻もかめるポケットティッシュ機能付きEPになるんじゃないかと思ったんです。
ということでさっそくジャケット画像を作っていきます。まずはロゴから。
ポケットティッシュ形式のEPということで POCKET WAVE というタイトルにすることにしました。
鼻水のグジュグジュ感をイメージした書体をラフスケッチし、パソコンに取り込みます。
最初はカタカナ表記にしようと思っていたのですが、なんとなくポケットモンスターのロゴ感があったので途中で英語表記に変えました。
手書きの字をトレースしながら少しずつ微調整を加えていき、最終的に下の感じの書体ができました。
鼻水のグジュグジュ感をイメージしたフォントの完成です。これをポケットティッシュ専用ジャケットのデータに嵌め込んでいきます。
ネットで調べたところ、ポケットティッシュのチラシは縦73mm 横104mmらしいので、そのサイズにトリミングしたアートワークデータを制作。
キャッチコピーは仮で「テクノは花粉をぶっ飛ばす」と入れています。
上記のデータを仮で印刷してみました。(家にあったポケットティッシュと比べるとこのくらいのサイズ感)
ポケット部分に紙を入れてみると、ややスカスカする印象です。
本番はもう少し大きいサイズで出力した方がよさそうということが分かりました。
また、白いティッシュより青いティッシュの方が、アートワークの空気感と合いそうだと思ったので、Amazonで販促用のカラーポケットティッシュを購入することにしました。
届いたティッシュのポケット部分に、作ったアートワーク用紙を入れてみると・・・
これは、よいのでは!
一瞬カセットテープに見えなくもないデザインや、文章を読んでも何のこっちゃ分からないアングラ感。これこそまさに僕が目指していた花粉に報復するテクノのジャケットです。
今回制作したEPには鼻炎症状をサンプリングした曲の他にも、鼻炎スプレーやメントールをイメージした清涼感のある曲も収録しているので、花粉で苦しんでいる人は是非聴いてみてください!
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