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フリーの編集ライターになりたいんよね。


なんだかんだ転職活動をはじめて4ヶ月。お祈りいただいたり内定いただいたり辞退したりまた別のところを受けたりしている中で思うのは「私が貴社に本当に必要なんだろうか」ということである。

企業からは面接の段階で、待遇面や業務内容などにおけるメリット・デメリットをある程度は返答してもらえる。それに同意した人が内定をいただいてその企業で働くのだと思うが、どれだけ魅力的な企業でも何か1つは違いに納得のいかないものがあるんじゃ?と感じていた。ある友人は、映像制作や事務などの業務を4社経験してようやく自分の性格や業務スタイルに合うメディア運営会社に勤めることができた。またある友人は、結婚を見据えて新卒からアパレル店舗の営業販売を続け一昨年本社勤務となり、女性社員の産休が多いということもあってある程度時間調整の効くポジションになれた。

前述は一例だが、皆何かしらの軸を持って企業で働き、またそれを達成することに日々尽力しているのだと思う。その軸は人それぞれあると思うが、私の場合は下記があることが理想的だと考えた。

・社内外のコミュニケーションが円滑にできる
・ある程度生活できるくらいの収入が得られる
・オンオフの調整がしっかりとできる
・残業、土日出勤がほぼない
・当然の福利厚生がしっかりとある
・チーム、クライアントに共通する目標設定があり同視点で業務に取り組める
・めっちゃ楽しんで仕事ができる
・業務を通じてスキルアップができる

これだけは譲れないな〜〜と思い転職活動を続けていたが、どこもどうもしっくりこない。残業がほぼなくても雑な仕事をするところは性に合わないし、楽しく働けても給料が見合ってないとモヤモヤするし。こういった就業ストレスがあるとまたパニック障害になるんでは…と不安が募る(現在ほぼ完治しているが)。これまで3社経験してきて編集ライター業務は本当によく回せるようになったと思う。だがまだ足りない。さらに編集・ライティングスキルを身につけたいという気持ちが強い。その気持ちを消化でき、かつ自分の納得のいくカタチで“働く”ことを選択できる方法として、フリーランスもありでは?と思うようになった。

いつも会社に入って苦しむのは、どちらかというと人とのことだ。企画を進行する中で意見や予算の使い方、コミュニーケーション方法、制作内容はもちろん異なってくる。どれだけクライアントの希望に応え主旨をブラさない対応を実現できるかという点が、その異なる面で表れてくる。例えば2マンで進行している場合、それぞれの考え方が少しずつでもズレてきてしまうと社内共有ができていないものとクライアントの目には映ってしまい信用を失いかねない。社内でのすり合わせがうまくいかないと、以降の相談ももらえない現実が待っている。その社内コミュニケーションがうまくいかないことが、多々あった。それはチームのもう一人と私の思考が不一致だったこととお互い自分のやっている内容にプライドを持って臨んだ結果で、どちらが悪いわけでもないと思う。ただ、自分色のある進行をしたいと思っただけだ。それは1編集者として必要な考え方ではあるにしろ、全面に出してしまうものではなかったのではないか、とも思う。クライアントによっては、完全に進行を任せるところや1つ1つ丁寧に確認してくれるところなど、各々でメディアの人間に対する関わりは変わってくる。そのクセを把握しギリギリズレないところでニーズに合う展開を試みれば、甲乙共に納得のいくクリエイティブが成立するのではないだろうか。自分があることは大切だ。だが、チームなのに自分が出すぎて失敗したときに「これ会社(チーム)でやらなくてもいいのでは」という考えがちらつくのである。

ちと脱線したが、なぜフリーランスになりたいと思うようになったのかというと、先日フリーの編集者の方にお会いしたことにはじまる。某著名な編集者の方のお弟子さんだというその方は、大手企業からの仕事をこなしつつ自分でも新しく案件を拡大しているという。何媒体ものメディアで編集長を担当する中で、アシスタント的なポジションが欲しいんだけどどう?と軽くお話をいただいた。その時は企業で就職する気満々だったので、ちょっと考えます、と話を終わらせたが、いまいろいろと考える中でその生き方って私のやりたかった生き方なんじゃ…?と思うようになってきた。それまでフリーランスという選択肢なんてまったく見てなかったのでひとつ視野が広がると、どこまでも実現できそうな気がしてくるものである。もともと1つの糸に必死にしがみついて編集の世界に飛び込んだ経験があるので、ちょっと今時のフリーランスな編集ギャルになるっていう挑戦もありじゃね?と思うようにもなった。元々は安泰した仕事につきたいと思っていたのにいつの間にかやりたい仕事に真剣に向き合いたいと思うようになっていたのは、これまで20社ほど面接をしてきた中で生まれた疑問からの応えかもしれない。「あなたの会社に私は必要で、私にあなたの会社は必要なのか?」。少なくとも、お祈りをいただいた企業に私は必要なかった。私に辞退した企業は必要なかった。転職活動もアラサーの恋愛と同じで、本当にご縁という言葉が似合う。

そこからフリーランスを心底意識するようになったのは、ぶっちゃけ自分のアレで、結婚を前提にお付き合いをはじめたからだ。モラハラ男と別れて1ヶ月足らずでまたビッチか???と思われがちだが、その相手が10年来の親友だということで許して欲しい。彼は私が人生で一番尊敬する人間で、自分の夢に向かって普通じゃ考えられないくらい勉学と経験を重ねてきた。そんな彼の姿を見て、私も自分の夢をさらに昇華させていきたいと強く強く願ったから。相談すると、彼はすぐに大丈夫と返答してくれた。もう100000点満点の返答である。

またまた脱線したが、私のとってのフリーランスのメリット・デメリットについて考えた。これは多分ひとそれぞれで捉え方が違うと思うので、一意見として感じてほしい。

メリット
・自分のやりたい仕事ができる(将来的に、だと思うけど)
・勤務形態が自由(リモートが一番好き)
・たくさんの人と関われる
・メンタル的に落ち着く(多分)

デメリット
・いろいろ手続きが大変(確定申告不安)
・時期により収入が異なる
・競合他者が多いため生き抜く努力が必要
・業務過多注意

フリーのライターや編集の方々からは、最初の1年目はまったく仕事のない月もあったりして心底苦労していた、という話をよく耳にする。それだけ聞くとかなりビクビクしてしまうが実際はどうにかなるのでは?という気持ちがすごく強い。というのも、自分がこれまで携わってきた案件はたくさんの人との交流があり、カメラマンさんと企業の架け橋となることで新しい仕事のカタチが生まれる瞬間や本当に素晴らしい出会いのきっかけをたくさん作ることができたからだ。その瞬間をまた生み出せたらどれだけいいだろう。自分が主体とならなくても、誰かと誰かの出会いは本当に素晴らしいもので、皆自分が作るものを信じ愛し制作に臨んでいる。そんな人たちが活きる空間を提供したり、知ったりしることで得られる快感、感動、興奮。私がそこから離れられるだろうか?絶対離れられないだろうな、と思う。何よりも刺激を求め好きなことをやる喜びを知ってしまったからにはもう後には引けない。こんだけ夢のある考え方ができるのも、彼がずっと私のそばにいてくれるという確信があるから、というのも理由にあがるだろう。ただ単に私が馬鹿で単純なところもあると思うが(てか絶対そう)。

なんか夢うつつなことをたくさん書いてはいるけど、これで企業に就職する可能性もなくなってはいないので、双方慎重に、いろいろと調べてみることにする。おしまい。

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