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「好き」を将来とどう結ぶのか
高校生とその親に「この学部でとれる資格はなんですか?」「なんの資格も取れないんですか!?(大学での何かしらの資格を取るべきという要望付)」「この学部の就職率は!?」とよく聞かれる。
学びたい分野がある程度定まっていて、学べる内容もある程度理解していて、その上での質問であればわかるのですが、そういったことを一切何も考えておらず、ただただ聞かれることが本当によくある。
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こうやって聞かれた時、なんて答えようかなっていつも迷って。
今日は、こういった類のもやもやをただ垂れ流す記事です。
その1 学部、資格に身を任せた人生戦略でいいのだろうか
冒頭のようなことを聞いてくる人たちは、「学部、資格に身を任せた人生戦略」(大げさな書き方だこと)を企んでいるということだと思う。でもわたしはそれ自体にちょっと否定的だったりする。だから答えに困る。笑
もちろん、医師や看護師など、資格取得が前提で、それがないとどうにもならない職業であれば話は別だけど、
もし「世間的に役に立つか学問・資格かどうか」を元に入学し資格取得を試みて、「それを得たら新しい世界が見えるかもしれない(就職がうまくいくとか)」と思っているのだとしたら、危ないよ、そんなに人生甘くないけど大丈夫?と思ってしまうのだ。
だから、「この学部ではこんな資格が取れますよ」「こんな風に役に立つらしいよ(持ってないので知らんけど)」って答えはするけれど、「とはいえ、自分が純粋に学びたいと思う学部を(資格を)考えて下さい」と付け加えてしまう。
世間的に役立ちそうかどうかで学ぶなんて、そんな献身的でいいのか。それに、進学と資格取得が目的になっていていいのだろうかとも思う。学部・資格に身を任せた人生戦略ではなくて、まず先に自分の意思と責任があって、それを達成するために学部と資格を利用してやろう(手段)というくらいじゃないと何も叶わないのでは、と思ってしまうのだ。
とはいっても、やりたいことを見つけることは中々難しいだろうし、積極的で意欲的な動機が無いと大学に入ってはいけないということではないだろうから、別に将来の夢はなくても、関心があるな、わくわくするなという勉強は何かを考えたらよいのでは、と個人的には思うの。
というか、そもそも「世間的に役立つ」とはなんだ…?
「文学部行っても就職先ないですよね?」とか言われること多い。そんなわけないでしょう、とびっくりしてしまうけれど、結構普通に聞かれる。
そんなわけないでしょうが。文学部に行って納得できない人生になったのなら、それは文学部に責任があるのではなく、本人の行いに責任があると思いますが。。
その2 「好き」を将来とどう結ぶのか
自分のやりたいことや好きなことがはっきりしている高校生はたくさんいる。
ディズニー大好きなので!ディズニーに関係する仕事したくて!
と、以前高校生に言われたことがあった。いいねえ。
けれど、ジェットコースターを設計する人になりたいのか、パーク内のレストランで働きたいのか、ショーに出たいのか、オリエンタルランドに就職して経営に携わりたいのか、そのへんのところは全く考えていなさそうだった。
「人を楽しませる空間作り」「イベント企画」が好きで、それをディズニーの場でやりたい。東京ドームでもいいけど、でもやっぱりオリエンタルランドでやりたいということなのか
ジェットコースターを設計する人になりたい。富士急のジェットコースターでもいいけれど、でもやっぱりディズニー内のアトラクションを作りたいということなのか
もし本当にディズニーに関する仕事がしたいのならば、そのためにどういう風に学べば良いか考えた方が良いと思う。考えても分からなかったら、今の時点でわくわくする学問を考えて、その学びとディズニーをどう関連させるか考えると良いと思う
そういう話をしても
いや、ディズニーが好きなので「とりあえず」関われれば!
とのこと。だから、
まあ、「とりあえず」都内の都心にある大学か、千葉県の大学にすすんだら、ディズニーに近いからいいかもね~
と、こちらも「とりあえず」の話で終わってしまった。
多分、この方は、4年間ディズニーの近くの大学で、”年パス使ってディズニーにたくさん行くディズニーファン”で終わってしまうのではないか、と思ってしまう自分がいた。
ここは雑談する場ではなく「進路相談する場」なのだから、もう少し一緒に考えたかったな。好きは感情で、でも仕事は作業だから、感情と作業をどう結び付けるのかを考えたかったな。
その3 下心で学べるほど勉強は簡単なものではない
そういえば、今、以前むかついた話を思い出した。(今日は長文だし、口調がいつもに増して強いですね。機嫌が悪いのか?)
わたしは、保育士資格と、中学の教員免許、高校の教員免許を持っているが、今、その資格は特に使っていない。
前に、とある方に、”あなたはいいよねわたしと違って”的なニュアンスで、資格を持っていることに対して「用意周到だね(食い逸れないという意味で)、わたしも何かとっておけば良かった」と言われたことがあって、嫌な気持ちになった。
いやいや「とりあえず職に困らないように取っとこっ♪」なんて、そんな軽い気持ちで取れる資格なわけないじゃないですか。資格を持つみんなに失礼だよ。結構考えて努力してるし、そして、普通にわたしはめちゃくちゃ教育に興味があるのだよ。好きなのよ。「食い逸れないように〜♪」とそんな下心ありきで学んでないのよ。
人のこと舐めすぎ。そういう人はずっと学ぶ楽しさを知らないで「資格がないから自分はうまくいかないんだ〜」と勘違いしていればいいと思う。
(その時は、「そうだね!」と返したが…)
とりあえず、高校生、もう少し自分の人生について考えたらよいのでは?と感じることが最近多いなあっていう、お節介なおばさん心でした。その3に関してはただのしょうもない愚痴です。
今日もお疲れ様でした♩
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