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アイドルの話

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記事一覧

『推し、燃ゆ』小感想メモ

私もアイドルを推しているけれど、私は実存のために推しているというより、生活のために推しを推しているなと思った。私は推しのことが好きだけど、推しは私そのものではない。私にとって推しは、私自身の人生の伴走者という感覚に近い。

生活に間に合わない感覚、私も知ってる。(障害という書き方をするなら、最終的に自分の心持ちみたいなところに落としちゃうのはどうなの……?とはちょっと思ったけど。)

肉:生活 /

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SexyZone三浦徳子作詞曲感想①〜男never give up編〜

はじめにSexyZone三浦徳子楽曲がスキすぎて、一度ちゃんと思いをまとめたくなり書きました。。。とりあえず第1弾ということで今回は男never give upの話をします。

若者応援ソングとしての男never give up男never give upは、トンチキソングの系譜として語られることが多いような気がする。実際「男!男!男!」のトンチキさはいつ聞いても愉快で笑ってしまうし、「元気出せよ

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明日のこともわからないのに、生きるのはむずかしいね。あるいはSexyZoneとtofubeatsの「MELODY」について。

明日のこともわからないのに、生きるのはむずかしいね。あるいはSexyZoneとtofubeatsの「MELODY」について。

Sexy Zone
『POP×STEP!?』

まさか、このアイドルグループのアルバム曲をtofubeatsが書き下ろすことになるとは! それどころではない。Sexy Zoneの「MELODY」は、未曾有のウィルスに激しく翻弄されるしかないこの世界に、いまもっともふさしい音楽と呼んで過言ではないのだ。
草野正宗(スピッツ)なら「虫」、岸田繁(くるり)なら「鳥」、岡村靖幸なら「パラシュ

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『推し、燃ゆ』と親友の話

「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。」という鮮烈な書き出しがツイッター上で話題になっていた例の小説を読み切った。アイドルオタクの主人公が推しを推す話と聞いていたから、私の話じゃん!と意気揚々と手に取ったけど、私の話じゃなかった。

触れ込み通り、オタク特有かつオタク普遍の感情が、嫌味のない比喩とテンポのいい短い文章で表現されていて、共感するところも多かったし、この深度の自己内省を21歳という若さ

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母親から「生んだ自分が悪かった」って言われるたびに自分を全否定されたような気持ちになってしんどくなるんだけど、大好きなアイドルが「生まれてきてくれてありがとう」って言ってくれるから今日もちゃんと生きようと思えるのだよ。こちらこそ、生まれてきてくれてありがとう。

6/17 Johnny's world happy live with you のこと

「愛はここにあるんだよ 愛しか救えないんだよ」
あの『君だけforever』が全てだった。

なんの曲をやるんだろうなと考えてはいたけれど、数ある曲の中でこの日、『君だけforever』が選ばれるとは、全く思いもしなかった。彼らはいつまでもどこまでも誠実だった。
正直「『bon bon tonight』とかやってくれないかな〜」なんて思っていた私は、自分の甘さを鋭く突かれることになる。SexyZo

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