武器をすてて

思えば数年前、家の庭先で偶々隣人と言葉を交わした。
「もう戻ってこないんですかね…」
コロナ禍の始め。日常を指した言葉であろう。
成程。彼女はこれをそう捉えているのか。
いや、違うな。瞬間固まった。身も頭脳も。
『これはこれは…』『どうしたものだ?』
遅れてTVニュースで知ったのだがこれが世間だったとわかった。
不勉強であった。世間知らずなのだ。硝子戸の内の頭でっかちなのだ。



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