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Vol.4 「日常に本格を添える」

筆者が独断と偏見と直感選んだ、ライフスタイルやファッションのニュースやサービスを抽象化して、次のトレンドを考えるシリーズ!第4弾。

今日は、JR中央線西荻窪駅にあるお気に入り日本茶スタンド「Satén japanese tea(サテン ジャパニーズティー)」。

もともとクラウドファンディング(Makuake)で見つけ、素敵!行きたい!と即出資した日本茶専門のカフェ。選りすぐりの全国各地の生産者や農園のお茶や、それらを使用したラテやマッキャートなどさまざまなバリエーションのドリンクをいただけます。

とにかくオススメは、一杯一杯丁寧にお抹茶を立てていただける抹茶ラテ!
こんなに味の濃い抹茶ラテ、飲んだことない。今まで飲んでいた抹茶系ドリンクはなんだったんだろう…と思わせる本格派なお味です。

裏切らない味はもちろん、メニューの豊富さ、洗練された空間づくり、そしてメニューや内装まで滲み出る侘び寂びとスタイリッシュさが共存したような空気感が魅力。OPENからずっと人が絶えず、お店の外までどんなに混んでいても、茶器やお茶を扱う手さばきすらとても上品でついつい見とれてしまいます。
こちらで出していただいたお茶のドリンクをいただくと、その目の前で丁寧に心を込めてくださったものが、そのままストレートに味に表現されているような気がするのです。


わたしたちの日常は、ついつい忙しさとインスタントに得られる幸せで溢れていて、ほんとうの豊かさってなんだろう、をいつだって気付けば忘れてしまう。

スマホを開けば楽しいエンターテイメントで溢れて無限に時間がすぎるし、コンビニだって美味しいコーヒーは飲めるし、居酒屋で数千円出せばお酒とごはんでお腹は満たされてしまうもの。
もちろん、自分だってそれを楽しんでる。目が回るほど忙しくて、今っぽくすぐ手に入って時短であることに救われることだってたくさんある。それでも、それがスタンダードでありたくはないなと思う。

Saten.に感じるものは、ずっとずっと昔、きっと私たちのもっと先を生きていた人たちが大切にしていただろう、一杯のお茶に向き合う心と、惜しまない手間隙と、お茶という一つの道を極める潔さ、つまり本格を追求する意識なんだと思っていて。提供する一杯にすら感じ取れる気合と思いに、わたしたちは感動し、また行きたいと思うのかもしれない。

自分の生きる日常をどんなもので囲みたいか。そして、自分が素敵だなと思うものは何か。ちゃんとした価値基準を持って、”本格的な”ものを選び取れる自分でありたい。そんな小さな決意を、濃ーーい抹茶ラテを飲みながら、思うのでした。

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