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サブカル大蔵経 日本編

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2021年7月の記事一覧

サブカル大蔵経755國分功一郎/互盛央『いつもそばには本があった。』(講談社選書メチ…

本との関わりの中で紡がれた熱い書簡集。 哲学を読みたくなりました。 読む人それぞれがいろ…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経754MICHAEL KENNA『FORMS OF JAPAN』、『Buddha』(PRESTEL)

暑いので、寒い写真が見たくなりました。 森岡督行『荒野の古本屋』に名前の出ていた写真家の…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経753松岡正剛『仏教の源流』(角川ソフィア文庫)

千夜千冊から印度学仏教学を選んだもの。 真宗にとっての法華経、華厳経、般若心経、声聞・縁…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経750都築響一『東京右半分』(筑摩書房)

最も信頼できるガイド、都築響一さん。 目の前に、すぐそばにあるのに、視界に入らない、たど…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経749『出版巨人創業物語』(書肆心水)

新潮社・講談社・岩波書店の創業者。 佐藤義亮・野間清治・岩波茂雄の自伝。 野間清治は、饒…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経748稀見理都『エロマンガノゲンバ』(三才ブックス)

オリンピック開会式でのマンガのフキダシとゲーム音楽。現在の日本らしいクールさを表現するな…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経746田崎健太『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』(集英社文庫)

対談中、「えっ」とたまに驚く佐山さんが印象的です。 体術、法術、話術、全てを備えた隙のない孤高の偉人、佐山サトルは、その時だけ、素になるのだろうか。 田崎さんは、そのためにインタビューしたのだろうか。 佐山さんが掣圏道で旭川に居を構えていた時、緑橋通りですれ違ったことがあります。人を寄せ付けない雰囲気でした。 小学2年生の時、休暇を利用して掣圏道が本拠を置いていた旭川市へ遊びに行ったこともある。「1ヵ月ぐらいいたんです。すごくいいところで、帰りたくないと思ったことを覚

サブカル大蔵経745『長崎市長への七三〇〇通の手紙』(径書房)

あけましておめでとうございます。。「天皇に戦争責任はある」といった市長さんはえらい。。…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経744「武蔵野樹林」⑥(KADOKAWA)

KADOKAWAの、豪華すぎる広報誌。 登場するは、小松和彦、荒俣宏、赤坂憲雄、馬場あき子、赤川…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経743『チューハイマニア』(エイ出版社)

私がチューハイという言葉に初めて出会ったのは、漫画『酎ハイれもん』だと思います。その響き…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経742鈴木健介編『地獄でヨーイ・ハイ!』(ワイズ出版)

Amazonプライムで観た中川信夫監督『地獄』に感動して、本書を取り寄せました。監督の代表作は…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経741文・POPEYE編集部/絵・蛭子能収『シティボーイの憂鬱』(マガジンハ…

〈都市特有のブルース〉を描き出す。東京ニッポンの貴重な生活史となっています。 たとえばド…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経740東千茅『人類堆肥化計画』(創元社)

坂口安吾は、堕ちよ、と言った。 東千茅は、腐れ、と言う。 ここで腐敗=堕落すると言うこと…

永江雅邦
2年前
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サブカル大蔵経739川崎昌平『重版未定』②③(中央公論新社)

川崎昌平さんの作品は、少ない線なのに、劇画以上の迫力があります。 一見ニヒルで、実は熱い登場人物や著者。その語られる内容は、本や文章と関わるすべての人間にとっての現代最高の応援歌。 読者に対して、出し惜しみしない具体的な情報の提示。デジタル風のアナログ。 新しくて懐かしい。懐かしくて新しい。 大物なのに大物感を出さない感じ。 『重版未定』も愛読していましたが、先日完結したという3巻を書店で買いました。その時に2巻も表紙が見たことないかな?と思い購入しましたが、帰って