地方銀行初の福利厚生代行事業でビジネス基盤拡大へ 地域循環型サービスのアプリ開発
▼クライアント
株式会社山口フィナンシャルグループ 様
https://www.ymfg.co.jp/
▼業種
金融|銀行・ノンバンク|地方銀行
▼サポート内容
福利厚生サービスアプリ『イネサス』の企画・デザイン・開発
▼DXの分類・目的
派生事業(既存市場×新規資産)|新製品・サービスの開発|ビジネス基盤拡大
▼キーワード
アプリ開発|アジャイル開発|UXデザイン|UIデザイン
山口銀行・北九州銀行・もみじ銀行を傘下に持ち、地域発展への貢献をミッションに掲げる「山口フィナンシャルグループ」。
2021年2月、全国の地方銀行では初となる福利厚生サービスの子会社「イネサス」を設立。山口・広島・福岡にて、福利厚生制度の充実を希望する企業向けに、自社従業員とその家族が4100店舗以上の加盟店で優待を受けられるサービスを提供している。
モンスターラボは、同社の福利厚生サービスアプリ『イネサス』の開発に参画。企画から開発までの工程を担当した。
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■課題
一般に利用されている全国区を対象とした福利厚生代行サービスは、地方居住者にとって活用しづらいことが多く、また、事業者にとってコスト面でのハードルが高いことが挙げられる。
イサネスは、地場企業が活用しやすいだけでなく、地域内経済の循環・活性化を図ることができる福利厚生サービスの提供を目指し、アプリ開発を計画していた。
アプリ開発の知見不足が懸念されていたため、パートナーには企画や要件定義、開発の一貫した専門知識が求められた。また、ユーザーが積極的に利用するアプリを目指していたため、UX/UIデザインの知見も必要とされた。
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■ソリューション
まずは山口フィナンシャルグループがテスト用に展開していたサービスを分析。契約企業、優待クーポンを提供する店舗オーナーなど、ステークホルダーの整理から着手した。
続けて、ペルソナの再設計を実施。利用シーンを想定したユーザーストーリーを作成し、各シーンと候補の機能を結びつけ、優先順位付けを行った。
開発手法には、要件変更に強いアジャイル開発を採用。素早いサービスインを実現するため、必要最低限の機能にスコープを当てつつ、リリース後の機能拡張も見据えたプロジェクト実行計画を立案した。
管理システム開発時には、管理画面のロール(操作権限)がイネサス、導入企業、クーポン提供店舗の3つに分かれていることに配慮。業務フローの違いを踏まえながら、各ロールの操作性を損なわない仕組みを構築した。
フロントエンド開発ではユーザビリティを重視。導入企業の従業員とその家族が利用することを想定し、最小限のステップで登録できるシンプルな仕組みを導入した。
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■結果
第1フェーズでは加盟店舗検索とクーポン利用に機能を絞ってリリース。その後、事業者やユーザーの要望を反映しながら継続改善し、より広範な福利厚生ニーズへ対応するサービス開発をサポートしている。
また、プロジェクトを通じてステークホルダー整理、ペルソナ設計、ユーザーストーリー作成、フロー制作などに取り組んだことで、次なるステップへスムーズに着手できる基盤づくりにも寄与。今後のプラットフォーム構想に役立てていく。
(情報公開日:2021年8月13日)
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