アドバイスとは時に、ご飯屋さんのお冷やのようなもので。
私の彼は、普段は口下手なはずなのに、たま〜に天才的な名言を繰り出します。
今日は、そんなお話。
昨日、仕事先でのお昼休憩の時間。
一緒に昼食をとっていた人たちと、「持ち家は要るか・要らないか」が話題になりました。
ちなみに、私は要らない派。
その理由は割愛しますが、その場に居合わせたメンバーがたまたま要る派の人が多かったんです。
で、要る派の数人から家を持つメリットを語られ、「買えるなら買った方がいいよ!」と勧められた……という話を、家に持ち帰りました。
まあ、現実問題買えないんですけどね(笑)
家を持つ・持たないは価値観や家庭状況の問題なので、どっちがいいとか悪いとかではありません。
ただ、数人からけっこうな熱量で「絶対買うべき!」と囲まれ、ある1人からは「賃貸の家賃なんてお金捨ててるのと同じ」とまで言われてしまい、ちょっと圧倒されてしまったというか、「はぁ〜〜なんだかなぁ〜……」と思ってしまったのが正直なところです。
もちろん、言いたいことは分かるんだけれども。
それを彼に話してみたところ、「きっとみんな、アドバイスのつもりで言ってくれてるんだよ」と。
たしかにその通りではあるんだけど、私、相談したわけでもなければ、要る派を否定したわけでもないのになぁ。
そんなモヤモヤを彼に伝えると、とっても腑に落ちる、まさにドンピシャな名言が飛び出しました。
そういうアドバイスって、ご飯屋で出てくるお冷やみたいなもんだよ。
アレだって、頼んでないのに出てくるじゃん。
…………たしかに!!!!!
席に着くと、自動的に出てくる無料のお冷や。
その意味を深掘れば、最終的には「お客様のため」なのだろうけど、そこに複雑な理由はありません。ほとんどの場合、ただ形式的に出てくるだけ。それ以上もそれ以下もありません。
そして、飲むか飲まないかも、おかわりをするかしないかも自由です。
他人から受けるアドバイスも、これと同じなんですよね。
私に持ち家を勧める理由も、深掘って考えれば私のため。無知なために損をしないよう、教えてくれているのです。
でも、半分以上はその場の雰囲気というか、そのときの話題に対する自分の意見を話しているだけで、そこにそれほど深い意味なんて、きっとありません。
ただ会話の流れとして、私に持ち家のメリットを語っているだけで、それ以上でもそれ以下でもないのです。
そして、飲むか飲まないか、受け取るか受け取らないかは私の自由。
まったく飲まない。ちょっと飲む。
「もう一杯お願いします〜!」とおかわりする。
他人からのアドバイスも、全部無視するも、ちょっとだけ聞くも、「もっと教えてくれ!」と聞き出すも、自分次第なんですよね。
人との何気ない会話の中に生まれる小さな「なんだかなぁ」は、心にお冷やを思い浮かべることで解決しそうです。
……という感じに、彼はたま〜〜に、ひねくれ者の私を黙らせる名言をくれます。
「おお、コレは!!!!」と感じる名言が飛び出したら、また紹介しますね。おしまい。
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