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サンタさんの正体って、本当は。

皆さんの家には、サンタさんは来ていましたか?
何歳まで来ていましたか?

私のうちには、11歳くらいまでサンタさんが来ていました。けっこう長めですかね。
ひょんなことで、私がサンタさんの正体を暴いてしまってからは、もう来なくなったのですが。

今思い返すと、うちの両親は毎年クリスマスにかなり力を入れてくれていました。

サンタさん(もとい父・母)からのプレゼントが枕元に届くのはもちろん、クリスマスイブには豪華なご馳走をおなかいっぱい食べて、サンタとしてではなく、父・母からのプレゼントもしっかりもらっていたのです。
二重徴収ですね。そろそろ過払いとして還付しないとまずいかな。

毎年クリスマスが近くなると母と一緒にツリーを出して、「欲しいものをツリーの下で言うと、サンタさんが持ってきてくれるよ」「今年はサンタさんにお手紙を書いたら?」と、巧みな話術で欲しいものを聞き出してくれていました。

手紙を書いた年にはきちんとサンタさんからお返事が届たし、「さすがにコレは無理っしょ〜」と思いながら一輪車をねだった年には水色の愛車が枕元にドカンと置かれていたし、ここまで徹底的だと、サンタさんの正体がまさか両親だなんて疑う余地もありません。

2つ上の兄が「サンタさんって親らしいよ、友だちが言ってた」と言い出した年には、どこかにプレゼントが隠されているんじゃないか?と2人で探し回りました。
でも、家中のどこを覗いてもまったく出てこない。

ってことは、やっぱりサンタは本当にいるんだ!!

まだ純粋無垢だった私と兄は、「アイツのうちにはサンタはいないけど、うちにはいる」という話で落ち着きました。


サンタさんが来なくなって、今年で17年ほど。


大人になってから思い返してみると、父と母は私たちの夢を壊さないよう、全力でサンタさんを演じ切ってくれたんだな、と実感します。

プレゼントを二重で用意するなんて、金銭的にもかなり負担だったはず。
しかもコレが10年以上続いていたと考えると、私が親ならクリスマスが嫌いになりそうです。(おい)

思ったのと違ったプレゼントが届いたことは一度もなかったし、父も母も共働きで忙しかったのに、一体いつプレゼントを買いに行っていたのだろう。

プレゼントを隠していた場所は、結局今でも知らないままです。

両親の全力投球の甲斐あって、私は周りの友だちよりもちょっぴり長めの期間、「サンタさんは本当にいる!!」と夢を見続けることができました。

サンタさんの正体は両親、いや、両親の愛情の化身なのではないだろうか。

目が覚めたら枕元にプレゼントがあるワクワクを、もう一度だけ味わってみたい。

でも大人になった私にもうサンタさんは来ないから、代わりに今夜は彼の枕元に、こっそりプレゼントを置いてみようかな。

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