演奏会の企画・運営を分解すると、会社のワンフロア埋まる説。
どうも、パラレルワーカーのみきてぃです。
現在の主な仕事はライター業に偏りがちですが、一応音楽家としても活動しとります。
今回は珍しく(?)、音楽のお話でも。
先日、こんなツイートをしました。
ライターになってWebの業界に足を突っ込んでから、初めて「ディレクター」という職業を身近に知りました。
ライターのセカンドキャリアに挙がりがちなのがディレクション業務ということもあり、「みきてぃ、ディレクションやったことある?」「興味ある?」と聞かれることもあったのですが
ぶっちゃけディレクションってなにか、よく分かってない。
でも音大生時代からこれまで、演奏会の企画・運営をぶん回してきた経験は死ぬほどあり、実はこれが所謂「ディレクション」に入る……ということを初めて知りました。
そこで気がついたのが、「演奏会運営の仕事だけで、会社のワンフロア埋まるんじゃね???」ってこと。
ひとつ演奏会を作るって、ものっっっすごいたくさんの過程を踏むのに少人数で回してたり、なんなら出演者が運営も回してることもよくあります。(私は後者タイプ)
私の場合、これまでに1番大きいものでは、出演者が40人近くいる演奏会の代表とか地味にやってました。
そこで、今回は演奏会の企画・運営に関わる業務を、会社の部署に例えて分解してみます!
とはいっても、私自身会社の仕組み的なのを分かっていない部分あるので、カテゴリ分けがおかしい部分もあるかもですが、そこはご了承ください。(笑)
■プロデューサー
演奏会の企画そのものを考えます。
コンセプトとかテーマとかを練り練り。
企画書書いたり予算案作成したり、演目を組んだり。
演奏会に関わるメンバーの人選・オファーなどもやります。
■ディレクター
「名もなき家事」みたいな仕事がたくさんあります。
ひとつひとつは小さな仕事ですが、やることが死ぬほど多いです。
■人事
これはやらない場合も多いですが、演奏会の形態や内容によっては必要です。
たとえば、40人とかの大人数で演奏会をやると、全員がプログラムの全曲を演奏するのは難しいので「この人は、この曲のこのパート担当!」と人員配置をします。
■デザイナー
チラシ・プログラム冊子・チケットなどのデザインをします。
ここは外注パターンも多いですが、経費削減のために自分たちで作ってる演奏家も結構いると思います。私も一時期やってました。
■ライター
プログラム冊子に載せる文章も、自分で書いてましたね。
文章苦手な人は、曲目解説にすごく苦戦していた記憶が……。
私も現ライターでありながら、実はここは苦手でした。
■動画クリエイター
PRに必要な動画撮影・編集も。
演奏会終了後に、次の公演に向けてのダイジェスト作成とかもします。
編集に慣れないころは、本っ当に苦戦しました……。
■広報・マーケティング
そういえば、広報も自分たちでめちゃやってました。
SNSからの流入狙ってコンテンツ考えたり、エンゲージメントを確認したり、マーケティング的な側面も兼ねてましたね。
■経費
お金の管理は避けて通れません。
ー演奏会回せる演奏家、めっちゃ自信持っていいのでは??
自分が出演者でもある場合、あくまでメイン業務は「演奏」になってしまうので見落としがちですが、これがほぼ全部1人でできるって結構すごいことです。
だって、これがもし会社であれば、ディレクター・広報担当・ライター・デザイナーと専門部署があるくらいなのですから……!!!
それぞれの分野に関して十分な専門知識を持っているワケではないにしても、たとえ手探りでもコレを全部やるって、かなり頑張ってますよね。
これまで私は企画・運営にまつわる雑務(といったら失礼ですが)は仕事と認識したことがあまりなくて、運営にガッツリ関わっていてもそこに対する謝礼を請求したことはなかったし、なにより周りにコレをできちゃう人がたくさんいたので、特になんとも思っていませんでした。
みんなサラッとやってるけど、これってかなりすごいんじゃない???ヤバいんじゃない????
正直いうとめっちゃ大変だしめっちゃキツいので、演奏会の企画・運営はそう何度もやりたくないです。
が、これは今までに経験してきて本当によかったと思っているし、これをやったからこそ今の私はパラレルワーカーとして頑張れているのかもしれません。
ということで、演奏会を企画・運営からぶん回せる演奏家の皆さん、自分のスキルにめちゃめちゃ自信持って、どんどん活用していきましょ〜!というお話でした!!
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