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音楽フリーランスやってて出会ったトンデモ案件

パラレルワーカーとして色々な仕事をしていますが、私のキャリアの中で歴は一番長いのにあんまりお金にできていないのが音楽です。

芸を売るって、物を売るのとは違う難しさがあります。

私がやっているトロンボーンという楽器はそれほどメジャーでもなく、そもそもの案件数が多いとはいえません。

これまでなんとか仕事を獲得しようと奮闘する過程で、数々のハズレ案件を引いてきました(白目)

今日のnoteで、フリーランス音楽家4年目の私がこれまでに引いてきたトンデモ案件をお話してみます。

■先方に面接をすっぽかされる

実はこれ、今年の5月の話です。めちゃ最近。

とある演奏求人に応募し、面接をしていただくことになりました。

今思えばメールの返信が雑だったり、最初からその片鱗は見えていたのですが、なんと面接をすっぽかされました。

先方から「面接会場の最寄り駅に着いたら電話をください」といわれていたため、携帯・固定電話の両方に電話をかけまくるも一向に出ず。

15〜20分くらい鬼電しましたが、やっぱり出てもらえないので、メールを入れてしょんぼり帰宅しました。


家から1時間以上かけて出てきたのに。
交通費もかかったのに。


本来の約束の時間から約1時間後に電話がありましたが出る気になれず放置していると、次はメールが入りました。

「事務所に電話が転送されず、気が付きませんでした。すいません。」

……は???

転送不具合は仕方ないとして、約束の時間が近付けば普通携帯のチェックくらいするだろうよ…。

もちろん、面接の再セッティングをお願いする気にはなれず、そのまま終了。なんだったんだ。


■レッスンバックレ給与未払い事件

これは、私が音楽フリーランスをやり始めてすぐの頃、とある音楽教室の講師として働いていた時の話です。

入会を検討している生徒さんの体験レッスンの依頼があり、たまプラーザまで足を運びました。
自宅から1時間半くらいかな……遠かったです。

体験レッスンは講師(私)・生徒さん・教室の事務員の3人で実施するのですが、さて、待てど暮らせど生徒さんが来ません。

事務員さんから生徒さんへ連絡を取ってもらうも通じず、その日の体験レッスンはやむなく中止になりました。

中止は仕方ないのですが、その後教室から連絡が入り「体験レッスンは実施していないので、給与はお支払いできません。交通費は支払います」と。

文面はこんなにつっけんどんな感じではなかったですが、内容はそういうことでした。

まじかぁ……。

「全額でなくとも、せめてなんか保証とかないん??」と思いましたが、当日同行した事務員さんがめっちゃくちゃ謝ってくれたこと、当時まだ私も活動し始めてすぐだったこともあり強くは言えず(というかなにも言えず)、交通費のみ受け取りました。

もう昔のことなのでよく覚えていませんが、きっと契約書にもそういう記載はあったんでしょうね。
ここは確認不足だった私の落ち度です。ぴえん。


■無断で条件ねじ曲げ事件

こちらも上記と同じ音楽教室で勤務していたときのこと。

このときも体験レッスンの依頼でした。

「生徒は埼玉県岩槻市への出張レッスンを希望しているが対応可能か?」と依頼があったのですが、自宅からドアtoドアだと2時間ほど。
これまたかなり遠いやんけ。

「もう少し近場であれば……」と交渉し、生徒さんにもご足労いただき大宮で体験レッスンを実施することに。

レッスン終了後、私・生徒・教室事務員で感想のヒアリングや今後の入会の意思などを話しているとき、事件は起きました。

「入会したいけど、やっぱりもともと希望していた岩槻でないと難しいかな……」と生徒さん。

私は岩槻へは行けないし、今回は見送りかな。
仕方ないよね……と思っていたところ、事務員さんが衝撃のひとことを放ちました。


「大丈夫です!!!講師が岩槻まで行くので!!!!」



なんやて?!?!?!?!

誰が行くの??私???

私、行くって言ってないよ?!


そう思いつつも、突然の条件ねじ曲げに私は大パニック、しかも生徒さんの目の前で「いや、行かんわ!!!」なんて強く言えるはずもなく、結局そのまま半年ほど月2で岩槻へ通うことになってしまいました……。

教室にクレームのひとつでも入れる度胸があればよかったのですが、そこでも私はなにも言えず。

その後もこの教室には色々と思うことがあり、1年前に退職しました。


■開口一番「で、あなたって有名なんですか?」

これも、フリーランスとして活動を始めてわりとすぐのこと。

とある歌謡曲コンサートの演奏求人に応募しました。

錦糸町のホテルのロビーで、コンサートのプロデューサー兼その会社の社長と面接をすることに。

まず、簡単にコンサートの内容について説明を受けたあと、お互いに色々ヒアリングをしながらいよいよ面接となるわけですが、そこで一番最初に聞かれたことがコチラです。


「で、あなたって有名なんですか?」


いや、有名ではないけれども。

有名かどうかなんでググれば一目瞭然だし、というかもし有名だとしても「はい!めちゃ有名ですーーー!!」なんて言うわけなくない??

なぜかその面接には合格し(なんで採用されたか本当に謎)、無事に仕事は獲得しましたが、結局なにが聞きたいのか、真意はよく分かりませんでした。

素朴な疑問で聞いているとは感じられない言い方で正直悪意を感じたし、その後もなにに答えても「はぁ〜」「そうなんですか〜」と、まったく興味がなさそうな受け答え。

終いには「クラシックなんて高尚なことやってる人に、ウチは大丈夫ですかねぇ〜」と嫌味たっぷりに言われました。

採用はされたけれど、過去一腹が立った面接だったことに間違いありません。

■まだほかにもあった気がする

日々音楽・執筆・写真と、多方面で挑戦し続けている私ですが、正直、音楽の案件が一番嫌な思いをしてきた気がします。

偶然なのか、そういう人が多い業界なのかは分かりません。

今日挙げた4つのほかにも、たくさん、たっくさんドン引き案件があったはずなのですが、もう思い出せません(笑)

脳が記憶に蓋をしているのでしょうか。

よく考えてみれば私にも悪いところはあったのでしょうけど、それにしても不快な出来ごとが多すぎて、ちょっとやそっとのことでは動じなくなりつつあります。

基本的には豆腐メンタルで気にしぃな性格なので慣れることはないですが、ほんの少し免疫はつきました。

やっぱりお取引というのは、爽やかに始めて後味よく終われるのが一番です。

今後の自分へ言い聞かせる気持ちと、これからフリーランスを目指している人への参考になれば……という気持ちを込めたnoteでした。

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