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誰だって、好きなことを「向いている」って思いたいよね。

みなさんは、なにか好きなことってありますか?
それって、自分に「向いている」って思いますか?

いきなり煽りみたいな感じですいません。

というのもですね、私、今まで「好き!」を原動力にはじめたもので「コレ自分に向いてるな」って思えたものってほとんどないんですよ。


私は、ライター・音楽家・写真家という具合に色々なキャリアをかけ合わせるパラレルワーカー。
「あ、これ好きかも」と趣味の延長でお仕事になったものばかりです。

っていうと「すごいね~才能あるんだね~」なんて嬉しい声をかけてもらうこともたくさんあるのですが、別に全っ然そんなことなく。


今挙げた3つの中で「向いてるかも」って少しでも思えたものって、実はライター業だけ。

そしてなんとびっくり、ライターは私のキャリアの中でも一番経歴が浅く、一番お金をかけていません。
「ライターになるぜ!」とめっちゃ気張ったわけでもなく、「なんとなくなってしまった」という感覚が強いです。もちろん、それなりに努力はしたけどね。

逆にいうと、音楽や写真に関しては今でも仕事にしようともがいてみてはいるものの、あんまり才能がないんです。
これは「そんなことないよ」という慰め待ちとか謙遜ではなくて、自己分析の結果、そう思っています。


特に音楽に関しては、高いお金を払って音大に行き、毎日何時間も練習して借金もして、自分のなにもかもを費やしたのに望む姿にはあんまり近づけませんでした。

私、もともとはパラレルワーカーではなくて、音楽1本で食べていける音楽家になりたかったんです。

その後コロナ禍を経て人生を見つめ直し、色々なことに挑戦するようになるにつれて「あ、私、あんまり音楽向いていないのでは?」と思うように。

細かいエピソードは割愛しますが「音楽をなんとか仕事にしよう、これ1本で食べていこう」と鼻息荒く取り組んだものはなにひとつ上手くいかなくって、それに気がついたときは正直めちゃくちゃショックでした。


だって、誰だって「好きなこと=自分に向いていること」だと思いたいじゃないですか?


音楽が順調にお金にならないこともそうでしたが、想像していたよりもスムーズにライター業が稼げてしまったときも、地味に傷つきました。

ライター業も「好き」の延長だったから、もちろん嬉しい気持ちはあったんです。
でも「あんなにお金と時間を費やした音楽はダメなのに、独学で時間もかけていないライター業がなぜ?」って。

ライターをはじめて1年、ありがたいことに継続の案件があり、新規の依頼もそれなりに入ってきます。
出した記事はクライアントさんにもすごく喜んでいただけて、このnoteも「ファンです!」といってくれる人までいて。


「私の本当の才能、多分こっちだったんだな」って、最近になって気がつきはじめました。


いや、気がつきたくなかったのかもしれない。

でも、私の文章を誉めてくれる人がこんなにもたくさんいて、新しく知り合う人にも「ライターさん」と認識されるようになって、ライターとしての自分に自信がつきはじめたとき、「音楽の才能がなかった」という劣等感が薄まっていく感覚があったんです。

パズルのピースがハマるみたいに自分にしっくりくる感覚を自覚したとき。
「好きなものが向いていなかった」のショックから解放された気がしました。

でも、ここまで頑張った音楽も、大好きな写真もまだまだ辞めてしまうつもりはありません。

音楽1本、写真1本では無理だとしても、努力を重ねて身につけた技はいつか必ず使えるときが来る。
必殺技にはならなくても、得意技とかけ合わせて相乗効果を発揮できるシーンが必ずあるはずなんです。

というのが、先日書いたこちらのnote。

自分に向いているもの、向いてないかもだけど諦めたくないもの。
バランスを取りながら、自分がよりハッピーになれる道を探していきたいなあ、と思うのです。

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