パラレルキャリアを隠してきた理由。
現在、音楽家、写真家、会社員……と、パラレルワーカーとしていろんな仕事をしている私ですが、実は、つい最近までそれを積極的に公言していませんでした。
その理由や心境については以前、こちらのnoteに書いているのでシェアします。
もともとはじめは音楽の道一本で成功したかった私にとって、会社員もやっていることはマイナスにしか感じられなくて隠していたという話なのですが、実はもう一つ大きな理由がありました。
私のことを音楽の「プロ」「先生」として接してくれている生徒たちに、なんだか申し訳ないような気持ちが強かったのです。
私は学校の先生ではありませんが、部活の外部コーチや個人レッスンで主に中学生や高校生を教えていて、たまに小学生をみていることもありました。
単純に、子どもたちには将来に希望を持ってほしいじゃないですか?
自分を教えてくれている音楽のプロである先生が、それだけでは食っていけずOLと兼業してます……と知ったらどう思うのか。
なにか大きな夢を見つけても「でも食っていけないか〜」と諦める要因になってしまうんじゃないだろうか。
そんな心配があって、会社員をやっていることを大っぴらに話すことはなく(聞かれたら嘘はつけないから話していたけど)、生徒の前やSNS上では「音楽家」を突き通していました。
特にSNSって、生徒が見ている可能性がかなりあります。noteももしかしたら読んでる子いるのかな(笑)
大学生や大人なら、現実の厳しさを知ることも必要だと思うけど、やっぱり私は、中高生くらいの子にはまだ純粋に夢を見て頑張ってほしいと思っています。
けど、世の中がどんどん変わって、働き方も生き方も目まぐるしく変わっていく中、少しずつ私の考えも変わってきました。
私みたいなやつもいるってことを教えるのも、大人の役目かもしれないなって。
今の時代、2つ3つ職を持つのは当たり前。
専門の学校を出ていなくたって、アイデアと工夫で「自分らしく」生きていくのが当たり前になりつつあります。
ずば抜けていなくたって、好きなことを仕事にできるし、誰かと比べて負けている部分があったってちゃんと生きていけます。
それを今体現しているのが私自身なんじゃないだろうか?
だとしたら、こんな私でも、子どもたちやそれ以外の人にも、なにか伝えられることがあるかもしれない。
そんなふうに思い始めて、今は「パラレルワーカー」であることを積極的に発信しています。
私はバリキャリOLでもなければ、世界レベルの音楽家でもなく、カリスマ写真家でもない。
ひとつひとつのキャリアは、その道一本で生きている人に比べると劣っているかもしれないけど、毎日すごく楽しいし、自分に正直に生きているなって思えています。
何事も、一番になれないとやっぱり悔しい。
「どうせ自分程度じゃ」とか「私よりすごいヤツ死ぬほどいっぱいいるし」と諦めそうになるけど、今は一番になれなくても仕事にできるし、許される時代です。
でも、時代はどんどん変わっていきます。
あと10年もすればまた世の中が変わって、複業だのフリーランスだのは古い!っていう風潮になっているかもしれません。
だからこそ、今の私が持っているものは、「いつか」ではなく「今」伝えていきたいなと思います。
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