アイディアそのものに価値はないと知る
アイディア力・企画力をつけるための本や記事は、昔からとても多いし、よく読まれる。
実際、勉強になるものがたくさんあるので、僕もよくお世話になっている。
だいたい、世の中の社会人は、新しいアイディアをいつも考えている人と、考えていない人に分けられると思う。
新しいことを全く考えていない人は、たぶん別のところで力を発揮しているか、単にそういうことに興味がないだけだろう。
それはそれでいい。
常日頃から何か新しいことを考えている人達は、もちろんアウトプットの量や質に多少の差こそあれ、案外、誰でもそれなりに面白いアイディアを思い付くようだ。
就職して1年と少し経って分かったのは、誰でも「良いアイディア」を考えられるということと、だからこそ、実行力や実現力で差が出るということ。
「こういうサービスがあったら良いなあ」と言っても、
言うだけでやらないのなら意味が無い。
そんなことを言っているうちに、ある日「A社が〇〇というサービスを発表」なんてニュースが流れたりする。
「そのサービス、俺の方が先に考えてたのに…」なんて愚痴っても、まさに後の祭り。
思い付いてすらいない人と何も変わらない。
具体的にやり方が分からないとか、お金がない、時間がない、能力がないとか、やらない理由、できない理由を挙げればいくらでも出てくる。
やらないのなら現状維持になるだけだから、もはややらないということに理由すらいらないかもしれない。
ベストを尽くした上で、「できない」ということが分かったのなら、そのことに一定の意義はあるのかもしれないが、
本当に「良いアイディア」なら、ある程度の実現可能性があって然るべきなので、それは形になって初めて評価される。
時間が無いのなら、自分の時間の使い方を少し見直すだけで解決するかもしれない。
雑務を誰か別の人にやってもらってもいい。
お金がないのなら、お金を借りるとか、クラウドファンディングをするとか、投資家に直談判しにいくとか、何かしら方法はあるだろう。
社内企画なら、決裁権を持っている人に企画書を持っていってプレゼンする。
例えば、自分にそれを作る能力が無いのなら、勉強してもいいし、そのスキルを持っている人を雇ってもいいし、実行できる会社と組んでもいい。
自分(あるいはチーム)のリソースが足りないために実現できないのなら、
リソースを調達する(足りないリソースが「知識」なら「勉強する」はこれにあたる)か、リソースを持つ第三者と組むか、別の適した場所に移るかしかない。
たぶん、「できる理由」はどこかにあって、だからこそ実行力や実現力が差を生むのだ。
もっと言えば、そのアイディアに対する「熱意」の問題かもしれない。
熱意とは、それを自分がやらなければならない理由。
形にできなければ意味が無い。
アイディアそのものには価値が無いことを知ることから。
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