二日酔いとまどろみの中で
朝9時、頭痛とともに目を開ける。完全な二日酔いに見舞われた。朝のうちにランニングへ行こうと思ったが、これでは全然ダメだとひとりごちる。まったくと言っていいほど頭が働かない、虚ろな意識のなかでキッチンに向かい、平日シンクに溜めていた食器を洗い出す。
手を動かしてはっきりとしていく意識とともに昨夜のことを思い出した。
マッチングアプリで知り合い、先週電話をした人と飲みに行った。1つ上の29歳、IT系の企業で働いているというその人は初めて電話をした日から「タメ口で話さない?」と