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悩みを抱え込む時|「生活リズムを変えると人生が変わる」良い方にも悪い方にも。

生活リズムを変えると人生が変わる」とは、何かの本にあったフレーズなのですが、コロナの影響で悪い方に人生が変わる人も少なくありません。

憂鬱な日々を過ごされている方も多いのではないかと思います。


ここ最近では、芸能人の自殺報道が多く、あれだけの才能があり、人々に愛されているはずの人達が自殺してしまうのですから、自分なんて・・・と思ってしまうのは、実際よく理解できます。


私も「自分なんて・・・」と考えてしまうほうです。


なんとか会社をやっていますが、お世辞にもバンバン稼いでいるというわけではありません。細々とやっているわけです。

それだけに、成功者のイメージがある人が、自ら命を絶つというのは、自身の無力感を増大させます。

いったいこの先、自分はどこに行けばいいのか、と。


私は悩む反面、悩みを抱える人は、優しい人責任感がある人なのではないかとも思うのです。

ここでは20年超のフリーランス経験で、人の悩みに常に触れてきた私が思う、悩みについて書いてみます。


■悩みを相談する難しさ

悩みを解消するには、相談というのが大きな解決手段であると思います。

他の人の力を借りることで、解決できることはたくさんあります。

人1人の力はたかが知れているからです。


ところが最近は一人の力で稼ぐ人がたくさんいます。
YouTuberなどがそうです。
多人数で作るTV番組より人気があったりします。
でも、よく考えて。
多くのファンに支えられて成り立つのがYouTuberです。
ファンが増えるまで活動に悩んで悩みきっているのがYouTuberかもしれませんよ。


人1人の力の限界を感じて、誰かに悩みを相談しようと思っても、悩みを自分の外に吐き出すのは、言葉以上に圧倒的に難しいことです。


そこまで悩んでいたなら、せめて一言相談してくれれば・・・というのも、悩み苦しむ人の周囲の人間なら、誰しも必ず思う感情ですが、それは無理です。

あなたのことが大切だからこそ、悩みの相談は無理なのです。


今まで、深く悩む人の性質を見てきましたが、優しい人や責任感がある人ばかりでした。

家族のために頑張る独立起業者、会社でチームをまとめているディレクター、仲間と立ち上げた新事業を軌道に乗せたいという野望のある人などなど。

人一倍の努力をするせいで、悩んでしまう。

誰にも相談できない。

心機一転、環境を大きく変えても、また悩む。

大切なものが多いからこそ悩むこともあるのです。


私は、悩み相談の難しさを、大きく2つの要因で考えることにしています。


①悩みの言語化が難しい

自分のことは自分しかわからないのですから、誰かに悩みを相談するというのは、悩みの言語化が必要。

自殺した人達の生前の発言に、明確に死を匂わす言葉がないなら、この悩みの言語化が難しかったということが原因のひとつでしょう。


悩みというのは、大きな原因の他に遠因も含め、様々な要素が絡まって、頭の中を巡るものです。

それを言語化するのは、相当な労力です。

だから悩みを相談できない。

頭の中で考えていることを言葉にするのは、実際かなり難しいことです。


②悩みを相談していい相手探しが難しい

悩み相談というのは、相手が信頼できること以上に、悩みを相談していい相手であることが重要です。

この悩みを相談していい相手を探すのは苦労します。

どんな立場の人でも。


気持ちが優しい人責任感ある人が、悩みを誰にも相談できずにストレスを抱えて苦しむケースを、人生でも何度か見てきました。

優しい人や責任感がある人は、自分の悩みを相手に共有することが、相手も苦しめることであったり、無責任な行為であると感じていたりします。信頼する大切な相談相手に、自分と同じような苦しみを与えてしまうと考えてしまうのです。


周囲にいる大切な人だからこそ、悩みを相談できないのです。

恵まれた環境にいるからこそできない悩み相談もあるのです。


■悩み相談をするために

悩みは言語化しないでいい

悩みは全部そのまま思っていることを吐き出したほうがいいです。

まとめる必要はありません。

悩みは言うだけでスッキリします。

悩みというのは、人の中に留まり続けると、とても悪いウィルスに変異します。

このウィルスの一番の治療方法は、自分の外に自分で悩みを出すことだと思うのです。

こうやってnoteを書くのも、思っていることを外に出すことですね。アウトプットです。


悩みを言う特定の相手が必要な人もいます。

不特定に不満をぶちまけるというストレス発散方法が、特定の人に向いて誹謗中傷に発展することもあります。

自分で自分に悩みを言うことができればいいのですが、それでは解消しないのも悩みです。


悩みは誰に相談してもいい

悩みは誰に相談してもいいのです。

何故なら、あなたに頼られることは、相手の自信になるからです。

頼られて嬉しくない人はいません。

誰かに頼られることが悪いことであろうはずがありません。


■わかってくれないは当たり前

相手は悩みをわかってくれなくて当然だと思うことも重要です。

あなたの悩みの感情を完全に共有できる、機械のような人はいません。


だから、周囲にいる信頼できる人なら、誰でもいいのです。

そういう人がいないなら、私でもいい。

私は人の悩みを完全には理解できないと思っていますから、適切な距離感で悩みを伺います。


人のことはわかりません。

わからないから聞ける。


言語化と相手選びを過度にしないことができても、悩み相談ができるまでには、勇気が必要です。

こればかりは人それぞれのタイミングがあります。

強制できません。

だから私は待ちます。

聞きながら待つ。


悩み相談を受けても、本当の悩みが形になって、外に出てくるまでには、それなりの時間がかかるのです。


勇気が出るまでの時間は人それぞれです。


■悩み相談をされなかったこと

悩み相談には、周囲の人間にも無力感が常につきまといます。

なんで、一言相談してくれなかったんだ

こういった無力感のことです。


普段、親しくしていた悩める人が、今まであなたに悩み相談をしてこなかったのは、あなたが信頼できないのではなく、信頼しているからこそです。


だから、自分を責めないで。

悩む人が、あなたに辛い表情を見せなかったのは、それだけあなたとの時間を大切に思っていたからです。


■寄り添うことと寄り添い方

20年超えでフリーランスの私は、経験から得た絶対にそうした方がいいことという鉄則があります。

その鉄則が、クライアントには、なるべく寄り添うこと。

クライアントは、悩みを抱えているから相談するのです。

相談することすら勇気がいります。

悩みを人に打ち明けるという行為は、仕事だろうがプライベートだろうが、難しい。


私は、決して聞こえのいい言葉ばかり言う方でもないのですが、それでも頼っていただけるのは、人が言わないことを言うからでしょう。

忖度しないから。

それも寄り添うことだと思うのです。

思ったことを言わないのは、逆に頼ってくれた人に失礼だから。


■悩み

悩みというのは、人それぞれ固有のもので、同じものはありません。

ですから、こうだという正解もなく、テンプレートもありません。

形が流動的で変化し続ける、捉えづらいものです。


誰かに思いのままに話したら、形が定まって、悩みのしっぽを捕まえられるかもしれません。


大切に思っている人がいたら、頼って相談しましょう。
相手は嫌がりません。頼られるのは嬉しいことだから。


悩み相談には勇気がいりますが、相手も悩みがゼロではないのです。
人類全てが悩みを抱える仲間です。



■悩み相談は赤ちゃんに学ぶ

赤ちゃんですら、悩んでいるから泣きます。

お腹が空いたとか、大きな音がしたとか、どこかかゆい、眠くなったとか。。。

赤ちゃんは深く悩まず、悩みを言語化もしない、相手も(あまり)選ばない。

泣くことに勇気を持たない。


もう少し自由に悩んで、自由に悩みを吐き出すことを、赤ちゃんを見て学んだらいいと思うのです。


少子化で赤ちゃんが少ないんですかね。

育児ノイローゼもあって。


悩みは絶えませんが、少しずつ解決していきましょう。

私は無力感を味わいながら、今日も寄り添います。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。 書くだけでなく読みたいので、コメント欄で記事名入れてもらうと見に行きます。