ねつ


あなたの矛盾と、私の矛盾が似ていたら良いな。
朝を永遠に失ったような、声の重さと、あなたの正直すぎる眉、誰かの泣き声に重なる、早くなった鼓動だけが、身体の、私達の記憶になる。

本当に助けが必要なのは、捕まったあの人と違うかもしれない。“信じないで“と抱きしめた熱が、輪郭をぼやけさせ、遠のいてく、バカの血が笑う、聞きたくないことばかりが聞こえる、もう許されたい。

楽しかった、偽名の温度も恋だから、きっと、明日には忘れて、ずっと先に思い出す。
あの痛みを待ち続ける、"どこにも行かないで”、たくさん傷ついて、前を向いて。


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好きと言われた、そんな感じ。