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「老後に楽しみをとっておくバカ」和田秀樹著

 本書のタイトルは著者らしく少し過激ですが、後悔しない人生を送るには役立つと思います。 
 
 本書は、50代の方々が豊かな老後を送るための提言を目的に書かれたものです。著者は長年、高齢者の診療やアンチエイジング医療に取り組み、その経験を基に50代の読者に伝えたいことをまとめています。

 まず、歳をとっても若く幸せでいるためには「脳の若さ」が重要であると述べています。多くの人は運動やダイエットが若さを保つ鍵だと考えがちですが、それ以上に「脳の若さ」を保つことが幸せや長寿につながると強調しています。
 特に、脳の前頭葉の若さを保つことが重要です。前頭葉は意欲を司り、これが衰えると活動的でなくなり、フレイル状態に陥りやすくなります。

 次に、前頭葉の老化は50代から目立ち始めるため、この時期から意欲を維持することが重要であると述べています。意欲が低下すると新しいことに挑戦する気力が失われ、前頭葉の機能もさらに低下します。
 このため、常識にとらわれず楽しむことで前頭葉を活性化し、意欲を保つ方法を本書で紹介しています。

 さらに、定年後も脳や身体の機能を維持するためには、50代から準備を始めることが賢明です。特にストレスを避けることが大切であり、50代はうつ病になりやすい時期でもあるため、「ストレス管理」も重要です。

本書は将来も元気で幸せな老後を送る手助けの一役をになうでしょう。



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