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REING NIGHT「政治のジェンダー格差、私たちの時代に必要なリーダーは?」レポ

2020 9/15(Tue.)に行われたREINGのイベント「政治のジェンダー格差、私たちの時代に必要なリーダーは?」についてのイベントレポートです。普段からお世話になりまくりエンパワーされまくりのREINGさん、今回も凄く考えること、考えさせられたことたくさんあったので、自分の考えをシェアしていきたいと思います。(REINGについては下記リンクから!)

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今回のテーマについて話し合う中で、2つの質問が用意されていました。
それについて私の意見を書いていきたいと思います。

Q1.女性,様々なジェンダーセクシュアリティのリーダーが増えると社会って        どう変わる?
Q2.アファーマティブ(社会へのポジティブ)アクションってどう思う?

Q1→A.(日本の場合)圧倒的に改善。多角的視点創出。

まず台湾についてのお話。テクノロジーを駆使したコロナ対策による成功、アジア初の同性婚合法化などから台湾の国連加盟を支持する国が出てきていたりと今、台湾には注目が集まっています。じゃあその台湾のリーダーとは?最初に蔡英文総統は女性性を持ち、台湾のマイノリティである原住民族をルーツにもっていることでも有名。そのようなバックグラウンドや女性として当事者であるからこその視点を生かし政治を展開しています。また政治でいうと台湾の議会はあまり知られていないのですが、女性議員の比率はアジア諸国では最も高い水準で20年1月の時点で41.6%というデータが出ています。(台湾ではアフォーマティブアクションの例にもとられるクオータ制がとられています)

各分野の大臣においてもITを担当する唐鳳(オードリー・タン)はトランスジェンダーであることを公表しており、彼女のとったコロナに関連する政策の数々は世界的に称賛されています。国民一人一人にマスクが行き渡るような仕組み作りを始め、「男の子がピンクのマスクをつけてからかわれた」ことから始まったピンクマスクのムーブメントなども象徴的な例です。

次に北欧諸国における例。北欧の国々は女性の首相や大臣の姿が特に目立っており、加えて今回のコロナ対策においても、男性が首相のスウェーデンと比べて感染者数を大幅に抑えるなど万全な対策がとられています。
(あくまで結果としての話であり、=男性が劣っているということではない)

多様性の話でいうとフィンランドのサンナ・マリン首相は母親と同性パートナーという「レインボーファミリー」のもとで育っており、多様な性についてもより身近なものとして捉えられているため、それがフィンランドの国の政策として生きているように思えます。


言説として「政治は男性が行うもの」「女性にリーダーシップは向かない」などというミソジニーみの強い"感想"を度々Twitterなどで目にしますが、
これらの例から見て早いところそう言った固定観念が幻想でしかなかったということを知ってほしいところ。それをコロナは明確に示してくれました。


「ではどうすれば?」ということについて、社会が変えていくべきは、
「システムと教育」だと私は考えます。システムでの規制やルール作り(そこには論理を用いたプロセスが必要)をし同時に教育によって道理や規範,倫理などの面をアプローチしていく。

どちらかに欠けても表面的で浅はかなものになり、課題は成し遂げられないと思います。実際、女性活躍を推していたスープを商材とする日本企業も中を見ると管理職クラスは男性で女性がいない、「アイコンとしての女性」だったことに落胆しましたし、同じように「多様性」「サステナビリティ」「個性」などなどの定義や目的目標の具体性のない言葉のみが一人歩きしている事案は今の日本においてかなり問題だと考えています。

Q2→企業,国etcで舵をきる者=義務。個人=自由選択。

政府機関が実施する「男女共同参画基本計画」や企業のCSR活動など、コミュニティを代表して人を動かし社会を動かす企業や政府。

「誰もが暮らしやすい世の中」や、「人々がより良い暮らしを行うための取り組み」を創出するそれらにとって、アフォーマティブアクションは手段かつ目的。義務であり、責任であると私は考えています。

一方でそういったコミュニティの代表や責任の伴わない人たちにおいては、選挙など国民の声が求められる場合を除いてのアクションは基本的に自由選択なのかなと私は思います。

「意見がない」「関心がない」というのに関しては先に述べたような教育でそもそもの議論の形や公民の授業などの基礎で補えばいいとして、そのような対策を踏まえた上でもなお、意見がないなどという場合は自由なのかなと思います。ただ、政治に無関心でモーレツビジネスに没頭し他人に委ねることを重ねた結果が今の日本だということも、頭の隅に入れて判断して欲しいです。

また、私は教育によって議論への姿勢、成功体験による当事者意識の芽生えや共感性などが培われればそういった無関心はほぼなくなるのかなとも思っています。北欧の民主主義教育のオンラインセミナーや実際に国民学校「フォルケホイスコーレ」に留学していた人たちの経験をシェアしてもらう中でも、やはり教育ありきの社会参加というのは明白😌

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IGTVきっかけで男友達とジェンダーについて話した件。

イベント自体に遅れてしまい大切な最初の20分間は聞けなかったのですが、話されていた「男性の特権について」はその後、SNSメディア「紡ぎ」(@tsumugi2690)を一緒にやっているまゆちゃんあーちゃんのインライなども踏まえてシスジェンダーの男友達と話し合いました。ジェンダーや性差について「気にしない」「興味ない」層もまた特権であること、一方で関心や一定の理解を示すも能動的な発信までには至らない男性もいることなどを話し合いました。(政治に関してはある程度スタンスは示して欲しいけどネ〜)
以下箇条書きメモ↓

・リーダーやりたいって女性いない、目立つと叩かれる、出る杭打たれる話
→最近ある用事で高校にいく機会が。体育祭シーズンで各組の団長、副団長が意気込み書いてた。しかし、団長に女性の姿はなく全て男子生徒、副団長に女性っていうのが殆どだった。立候補は自由だけど、先生が決めつけてんの?立候補しづらい空気醸してるの?

小6の頃は運動会で団長女子生徒だったし、戦争を題材にした学習発表会でもうちの隊長は仲の良い女子だった。どこからジェンダーバイアスが?

・リモートワークとコロナ(育児と仕事)
→以前どこかで「リモートになってからデジタルデバイスの慣れ度合いやフル開示システムなどが影響してか上司が大人しくなった」というのを思い出した。それにリモートで出社する必要がなくなると育児と仕事の境界線ができるのかと話を聞いていてふむふむした(確かに海外のTVでビデオ会議中に子供はいったりしてたね) 「外環境によって社会構造変えられたのにオフィスに戻りたがる日本企業って……」と思ったし、散々「ニューノーマル」「ウィズコロナ」とか"イカした"横文字使っておきながら女性役員や議員の比率や規制マインドの変革を伴うフェミニズムやLGBTQIA+の横文字は許容できないのねシャカイジンオジサン、、、、、、、、、、、

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最後に

長文の「最後に」をさっき消してしまい落胆しつつ。現状の日本社会において課題は山積みですが私は私として、またシスジェンダーの男性性を持つものとしてや学生として「性差はあること」、「発信は強要しないけど教養は持つこと」etcetcetcをnoteやInstagramの個人の発信をはじめSNSメディアでも伝えていきたい。

河野行政改革大臣が「この記者会見も大臣が各省に散ってやっていれば、今頃みんな終わって寝ているはずだ。ここで延々やっているのは前例主義、既得権益、権威主義の最たるもの。こんなもの、さっさとやめたらいい。ぜひご協力をいただきたいし、これを皮切りにやっていきたい。」と言っていてその勢いで政治における多様性の創出や制度改革を行っていただきたいなと思いつつ。

それでは、ごきげんよう。

参考URL

・LadyKnowsのデータ

・ミスレプリゼンテーション

・「紡」Tsumugi


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