年末年始の予定を11月に決められる幸せはどうやって伝えたらいいんだろう

社会人になって4回目の年末年始を迎える。今年はいつもとちがう。なぜなら、私には約束された10連休が待っているから。叫んで踊り回りたいくらいにはうれしい出来事。

私は今年の3月まで大学病院でばりばり看護師をしていた。だけど、夜勤がきつい、先輩がこわい、職場の人とそりが合わない、患者の死に向き合えない、などなどお前なんで看護師になったんだよ、みたいな理由で辞めた。それは去年の4月に張りつめていた糸がぷつっと切れた気がしたからだった。あ、もうがんばれない、辞めよう。って。

去年の6月から辞意表明していたので、コロナ禍にすぱっと辞められたけど、次の仕事を決めるのが甘くはなかった。4月はみんな自粛生活する中、私はまるまるニート生活。太った。

今は保育園で働いている。パートで週2~3日程度。3年間吐きそうなくらい忙しい日々を送っていたから、このくらいゆっくり休ませてもらってもいいでしょ、って勝手に思いながら働いている。実際大学病院勤務中は年1回は吐いてたし。あれは飲みすぎか。

年末年始はそもそも保育園自体がお休みである。それに加えてシフトの関係で10連休が完成した。
まず施設ごと休みになる感覚が初めて。いつも一緒に働いている仲間が誰一人として働かなくてよくなるのが不思議な気がしている。なんだかんだ毎年年の瀬は夜勤をしていた。うち2回は病院で静かに年を越している。患者さんのお部屋をめぐりながら紅白歌合戦を見ていたのが2019年の大晦日だった。

我が家は父も姉もカレンダー通りに休めない職業だから、みんなが働きだしてからは4人で年越しできたことがなかった気がする。家族もそんな感じだから、年末年始のまとまったお休みの新鮮なことこの上ないのだ。

12月のシフトが出てから、クリスマスにはケンタッキーを予約し、大みそかにはお寿司を予約し、家でごちそう食べよう！と、もうウキウキでスマホの画面をタップしていたものだ。

そして今年は、初めて同棲している彼氏と2人で年を越す。
同棲を始めて2回目の年越しだが、去年は私は病院で年を越したため、勤務が終わった深夜1時頃、帰宅すると

「あのね、年越しの瞬間ね、ジャンプしたから地上にいなかったんだよ！」

ってめっちゃうれしそうに話された。けどそれ家で一人でやったんよな、って思ったら私、泣くかと思った。

だから今年は、その懺悔も込めて2人で年越しをする。それがもう11月下旬から決まっているうれしさ。誰にどう伝えたら理解してもらえるだろうか。

それから、10連休の予定である。大掃除やら実家帰省やらいろいろ予定はあるけれど、それを差し引いても結構日数があまる。これを書いているのはクリスマスイブだが、当の彼氏は仕事なので、このあとの10連休は何をしてやろうかと企んでいる。

アニメの一気見、仕事関係の書類整理、2021年の野望を書きだす、積んである本を読む……

今年を振り返ると本当に仕事を変えてよかったなっていう年だった。こんなにも心豊かになる1年って、社会人でも過ごせるんだなって思った。

現状苦しい人にはぜひ行動を起こしてほしい。壁はいっぱいあるかもしれないけど、案外自分が動けば壁も小さく見えたり実は抜け穴があったりすることもある。

来年はどんな年にしようかな。企むのは12月28日に予定になっている。